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□フセイン被告は罪状認否を拒否 弁護団はイラクの愛国的指導者と確信 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1967086/detail
フセイン被告は罪状認否を拒否 弁護団はイラクの愛国的指導者と確信
【アルジャジーラ特約15日】イラクの前最高指導者サダム・フセインを裁く公判は15日、バグダッドで行われ、フセイン被告は罪状認否の陳述を拒否した。異母兄弟のバルザン・アル=ティクリットを含む被告団の8人全員はこの日、開廷時間に遅れて到着した。
ラウフ・アブド・アル=ラーマン裁判長は最終訴追内容を読み上げたが、その中には拷問、殺人、未成年者の処刑などの罪状が含まれていた。被告たちは、バグダッド北方のドゥジェイル町の住民148人を処刑した罪で訴追されている。
同裁判長は冒頭、訴追内容の概略を15分間にわたり朗読し、「被告はイラク大統領当時、・・・治安機関ならびに軍に命令して・・・ヘリコプターや有翼航空機を含む他種類の兵器を使用しての組織的な攻撃を命令し、男女、子どもを含むドゥジェイル住民数百人を殺害し、さらに拷問し、続いて、その住居や農地を破壊させた。ここに訴追する」と述べた。
公判は、検察側が訴追内容を完成させた後、過去3週間にわたって中断されていた。
罪状認否に入ると、フセイン被告は「イエス」とも「ノー」とも答えられるとして、自分が現在もイラク大統領であると主張、「私はイラク国民の意思によるイラクの大統領である」と述べた。
裁判長がこれに対し、「被告はそうであったが、現在はそうではない」と述べた。
弁護側の主張は、フセインはじめ被告団は事件当時に有効であった法を適用したのであり、処刑されたのは、当時、イラクとの戦争状態にあったイランと共謀して、自国とその指導者の命を狙ったイラク国民であるとする従来の主張を変えていない。
被告全員は有罪を宣告されれば、絞首刑となる可能性があるが、フセイン被告に対する十指に余る裁判の後に控訴したとすれば、その後のことになる。
弁護団の一人、ナジブ・アル=ヌエイミ元カタール司法相によると、公判の弁護側局面では約30人の証人を召喚する予定である。法廷は、証言の前に、証人たちを承認することが必要となる。
公判は16日にも継続され、今週中にも弁護側の最初の証人が出廷するものとみられる。
弁護団の別の一人、ブシュラ・アル=カリル女史は、過去数週間でフセイン被告と何回も面接したが、被告は準備が済んでいると語った。健康状態は良好で、警護要員の尊敬を受けているという。同女史はさらに、被告は死を恐れていず、心の準備もできていると語った。
カリル弁護人は「彼は私に対し、最終判決が政治的な動機付けなしに行われるという希望は持っていないと言いました。彼は今もなお、外の世界から孤立しています。例を挙げると、彼は法廷で写真を見せられるまで、アブグライブのスキャンダルについて知らなかったんです。私たち弁護団はいつも、彼の周辺で何が起きているかということを彼に教えているかを確認し合っています」と話した。
カリル弁護人はシーア派のレバノン人で、スンニ派に属するフセイン被告を弁護するのは、フセイン元大統領を非難する宣伝が行われるのは、同氏が大望をもった愛国的な指導者だったからにすぎないと信じたからだと次のように語った。
「もし罪があるとしたら、フセイン被告が強力で文化的に洗練された国づくりをしようとして、それが西側や中東域内の諸国の気に入らなかったということだけです。アメリカのヘリに乗って裁判所に行ったり、大統領に会いに行く度毎に、私はバグダッドと獲物を巻き込んだヘビのようなセメントの壁を見て、連中がここへやって来て、この国の指導者たちを裁くことで興隆し、大望を持つアラブ・イスラム国家を押さえつけようとしているのだと、ますます確信するのです」。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年05月16日15時10分
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http://www.asyura2.com/0601/war80/msg/669.html
投稿者 white 日時 2006 年 5 月 12 日 19:42:33: QYBiAyr6jr5Ac