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□「フセイン側証人の反論態勢整う」 15日の公判前に弁護団が自信表明 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1952837/detail
「フセイン側証人の反論態勢整う」 15日の公判前に弁護団が自信表明
【アルジャジーラ特約11日】「元内相、元副首相を含め30人がフセイン元大統領弁護のために証言する」――15日にイラクの首都バグダッドのイラク高等法廷で開かれる次回公判を前に、サダム・フセイン元大統領ら8被告の弁護団を率いるナジブ・ヌアイミ元カタール法相はアルジャジーラネットの取材にこう答え、弁護への自信を示した。
フセイン元大統領は、イラク中部ドジャイルのイスラム教シーア派住民虐殺事件(148人死亡)で起訴され、裁判は2005年8月からバグダッドで続けられている。殺された同派住民たちは1982年にフセイン元大統領の暗殺を企て、裁判で死刑判決を受けたとされていた。
ヌアイミ氏はまた、側近数人がフセイン元大統領への反対証言をするとの報道を否定するとともに、「サドゥン・シャキル元内相、アブド・フムド元個人秘書、タリク・アジズ元副首相をはじめ、多くの者たちが元大統領弁護に向けて証言することを快諾している」と言明した。
これに対しドジャイルからの検察側証人たちは昨年12月から証言を開始している。それによると、当時のイラク治安当局は証人らのドジャイル住民、さらにその他地域の住民ら数百人を逮捕したという。証人たちは82年の暗殺未遂事件への関与を否定するとともに、逮捕者の中には女性や子どもたちも含まれていたという。
▽全証人に発言の機会を
これに対しヌアイミ氏は、「われわれもドジャイルからの証人を準備している。検察側証人たちの主張に反撃を加える。証人はドジャイルの住民で、その日に何が起きたかを証言する」と明らかにした。
さらに、同氏は「弁護側の証人たちは内容の軽重順に証言していき、最終段階では大物たちが登場する予定だ」と述べ、弁護作戦の一部を示した。
高等法廷の対応について同氏は「協力的」としながらも、「一層の協力姿勢を期待したい」と求めるとともに、「法廷は証人の数を制限しているが、われわれが要求するすべての証人の出廷を認め、発言の機会を与えてほしい」との考えを明らかにした。
▽住民虐殺事件の棄却を要求
一方、フセイン弁護団の一員に加わっているラムゼー・クラーク元米司法長官はこのほど、イラク高等法廷に対し、「証拠不十分」を理由にドジャイル住民虐殺事件の棄却を要求した。アルジャジーラネットが入手したクラーク氏の申し入れ文書で明らかになった。
その中でクラーク氏は「検察側が法廷に提出した証拠には(事件発生の)日時、場所、住民、出来事、状況などに重大な見当違いがあるか、それらを知りながら故意に提出しているかだ」と指摘した。
同氏は続けて、「そのようなずさんな準備とそれによる混乱の中で提出された証拠が基で、法廷審理が混乱し、メディアにも誤解を与えている」と主張した。
その上で同氏は「フセイン元大統領に違法行為はなく、無罪放免と公訴棄却を与えるべきだ」と結論づけた。
これとは別に、ヌアイミ氏はフセイン弁護団に、米軍当局が任命した弁護士1人が新たに加わったと明らかにした。
この新弁護士はビリー・ウィレー氏だが、ヌアイミ氏は「われわれが要求したわけではないが、拒否はできない。ウィレー氏が今後、弁護団の中でどんな役割を担うかは分からない。しばらく様子をみることにする」と語った。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2006年05月12日19時09分