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[ローマ 10日 ロイター] イタリアは10日、国会で行われた投票で、中道左派連合が推していたジョルジョ・ナポリターノ終身上院議員(80)を新大統領に選出した。
これにより、4月の総選挙で勝利した同連合のプロディ氏が近く、首相に指名される見通し。
ナポリターノ議員はこの日の投票で、過半数を上回る543票を獲得した。同議員は元共産党党員。
プロディ氏は記者団に対し、17日までに新政権を発足させたいとの意向を示した。
ユーロコミュニズムの旗振り役、イタリア共産党が「構造改革路線」を掲げベルリンゲル書記長の指導のもと、政権獲得まであと一歩といわれていた頃、今回イタリア大統領に選出されたナポリターノ議員はイタリア共産党を代表する論客の一人であった。新書「イタリア共産党との対話」が岩波書店から出版されているが、ナポリターノ氏とイギリスの経済史家ホブズボームとの対話をもとに編集されたもので、小生の書棚に今も立て掛けられている。
ホブズボーム氏は、氏の所属したイギリス共産党は消滅したが、小生の記憶が正しければまだ存命のはずだ。20世紀が終わりに近づいた頃「20世紀の歴史 極端な時代(邦題)」を著し、三省堂から出版された。これも小生の書棚に今もある。「イタリア共産党との対話」の訳者は山崎功氏であるが、この方はもうずいぶん前に亡くなっている。
あのナポリターノ氏が大統領になるとは、時代も変われば変わるもの、人も変われば変わるもの、である。