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先週、小泉自民党支持に偏った番組ばかり放送するテレビ朝日で『バッド・ボーイズ2バッド』という映画が放送されていました。
この映画主演の黒人俳優ウィル・スミスを一躍有名にした『バッド・ボーイズ』という映画の続編です。ウィル・スミスはどちらかと言えば、監視社会の恐怖を描く『エナミ-・オブ・アメリカ』で主演したり、あるいは、911以前に反テロ社会での人権侵害を描き、現代の予言と賞される『マーシャル・ロー』にもでていたりと、どちらかといえば、リベラル派に受けのいい俳優で、またこの『バッド・ボーイズ』も黒人刑事二人が白人の薬物密売業者をぶち殺すといった米国保守層が大嫌いな映画でしたから、『バッド・ボーイズ2バッド』はどんな映画か楽しみにしていました。
ところが、鑑賞するにこれはもう映画ではなく、単なる米帝国主義プロパガンダでした。ストーリーがとんでもです。今回主人公が対決するのはキューバのカストロ政権と繋がった極悪非道のキューバ人麻薬ディーラー。そこにロシアマフィアが絡んできたりしつつ、最後はそのキューバ人麻薬ディーラーが女性人質をとってキューバに逃げ込んだのをウイル・スミス演じる刑事らの義勇軍がCIAの協力も得て倒しに行き、キューバ本国で麻薬ディーラーやそれを助けにきたキューバ軍を撃ち殺しつつ、最後はグアンタナモ空軍基地に逃げ込むというものなのです。
たしかこの映画の制作は2003年でしたか。ハリウッド大物がブッシュ政権に協力すると宣言していた時期の作品なので、こういう露骨なプロパガンダが仕組まれたのか。ただし今はブッシュ政権の支持率が下降したこともあって、このような映画は姿を消しつつあり、逆にジョージ・クルーニ-をはじめとするリベラル派映画人の勢いが非常に増しているようですが。『ジャーヘッド』、『シリアナ』など米国に大儀などあるのかと問う作品の数が近年は多くなっています。しょせんハリウッドは金儲けが目当て、しかしだからこそ時代の空気を読む。米国の大儀に疑問を持つ大きな流れが米国社会で生まれつつあるのでしょう。
それにしても問題なのはこんなトンデモ映画を地上波初登場と大宣伝して放送したテレビ朝日です。最近はこのテレビ局、かのフジテレビ以上に北朝鮮ネタを乱発し、国民に不安を煽る内容の番組が目立ちます。もちろん北朝鮮問題をクローズアップすれば間接的に安倍晋三が得をするわけです。小泉後を狙う安倍へのサポートを公共の電波を使って行っているわけです。このような偏向したテレビ局をいつまでものさばらせていいわけがありません。そろそろ野党各党はテレビ朝日幹部の国会での証人喚問も考えてはいかかでしょうか。
テレビ朝日視聴者コールセンター
03-6406-2222