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イスラエル新内閣の主要閣僚の横顔
【アルジャジーラ特約4日】イスラエルで4日発足したオルメルト新内閣(4党連立、閣僚数25人)を構成する主な閣僚の横顔は次の通り。
▽首相 エフド・オルメルト(60)
2005年11月に現与党「カディマ」を創設したアリエル・シャロン前首相の側近中の側近。前首相が今年1月4日に脳出血で倒れた後、中道右派の同党を率いている。
議員歴は30年以上に及ぶなど練達の政治家として知られる。エルサレム市長を10年間務めた経験もある。
パレスチナとの和平達成に向けての領土放棄には応じない姿勢を堅持していたが、現在は同姿勢を変え、ヨルダン川西岸地区からの撤退を決めると同時に、ハマス主導政権との交渉を拒否することで、パレスチナ側に極めて厳しい姿勢を示している。
現在西岸地区で進めているのが2010年までにパレスチナとの「国境」となる「隔離壁」の建設とユダヤ人入植地のイスラエル領への編入、そしてエルサレムを永久かつ完全な形での「首都化」だ。英語をうまく操るが、シャロン前首相のような輝かしい軍歴は持たない。
▽首相代理兼外相 ツィビ・リブニ(47)=女性
イスラエル政界で急速に頭角を現している政治家。シャロン前首相の秘蔵っ子。オルメルト新首相と同様、「カディマ」結成に加わった。
大学で法律を専攻した後、秘密諜報機関モサドで4年間勤務した。2001年のシャロン前政権で初入閣、その後も外相、法相などを歴任した。
▽国防相 アミール・ペレツ(53)
中道左派・労働党の党首。社会問題に精通しているが、軍事分野での経験はほとんどなく、今回の就任で論議が出ている。
1956年、家族と共にモロッコからイスラエルへ移住、ガザ地区の端にある、労働者階級の町スデロットに住み着いた。高校卒業後、入隊し陸軍大尉に昇任。88年、労働党から総選挙に出馬、国会(クネセト)議員に初当選。95年、労働総同盟委員長に就任。
貧困層育ちをことあるごとに強調し、市場主義政策に異義を唱え、これが貧富の差拡大で苦しむ層やかつての社会主義を懐かしむ者たちからの支持を集めている。
昨年11月、ベテラン政治家シモン・ペレス氏を破って、労働党党首に選出された。
▽財務相 アブラハム・ヒルツェゾン(65)
「カディマ」所属。オルメルト首相の盟友。貧富の差の是正に向けた修正を加えながら、自由市場主義政策の維持・遂行を期待されている。
1992年に初当選。国会で財務委員長、前政権で観光相、通信相を歴任した。世界各地のユダヤ人青年たちにアウシュビッツ強制収容所(第2次大戦中のユダヤ人強制収容所)訪問を呼び掛ける運動の会長も務めた。
▽特別副首相 シモン・ペレス(82)
元首相。1994年に故イツハク・ラビン首相、故ヤセル・アラファト・パレスチナ解放機構(PLO)議長と共に、中東和平の歴史的な過程に重要な役割を果たしたとしてノーベル平和賞を贈られた。
労働党の党首選で敗れた後、同党を離れ、シャロン前首相が創設した「カディマ」に合流。清廉な政治家として国際的に知られているが、国会議員歴はない。
ネゲブ砂漠・ガリラヤ地方担当相も兼任。投資・開発が進むイスラエル中央部とは違い、ネゲブ砂漠・ガリラヤ地方は取り残されている。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2006年05月06日13時06分
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1926052/detail?rd