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辛口時評060505
フランス国籍ムサウイ911終身刑評決は米政権の法的な敗北と孤立の象徴
以下は日経のインターネット記事である。
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http://www.nikkei.co.jp/kaigai/us/20060504DXKE005904.html
米同時テロのムサウイ被告に終身刑・連邦地裁、死刑見送る
【ワシントン3日共同】米バージニア州アレクサンドリアの連邦地裁陪審は3日、2001年9月の中枢同時テロをめぐり米国内で唯一、共謀罪など6つの罪状で起訴されたモロッコ系フランス人、ザカリアス・ムサウイ被告(37)に終身刑の評決を下した。
被告は同時テロの約3週間前の同年8月に入管法違反容疑で逮捕され、犯行に直接加わっていなかった。検察側は、被告が拘束中に虚偽の供述をしなければ同時テロ発生を未然に防ぐことができたなどとして、死刑適用を強く主張していたが、陪審員12人のうち3人が「被告にはテロ計画に関して限られた知識しかなかった」と判断、死刑を見送った。
評決には12人全員の意見の一致が必要で、審議開始から7日目でようやく結論が出た。同地裁が4日、陪審の結論を正式な判決として被告に言い渡す。
米メディアによると、評決を聞いた後、ムサウイ被告は「米国よ、おまえは負けた。おれが勝った」と叫びながら退廷した。司法専門家の間でも「国の威信をかけて死刑判決を求めた政府の敗北」(トゥービン元検事)との見方が強いが、同時テロ被害者の一部遺族からは、死刑は被告を「殉教者」に祭り上げる結果になると懸念の声も上がっていた。
ブッシュ大統領は「この公判はこれで終わるが、テロとの戦いは終わらない」との声明を発表した。
被告は昨年4月に有罪を認め、逮捕されなければ、自らも飛行機を乗っ取りホワイトハウスに突っ込む計画だったなどと証言したが、弁護側は精神疾患を主張した。
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アメリカの陪審制度には、もともと世論の影響を受けやすい政治的偏向の欠陥がある。その欠陥が、典型的に露呈したのが、この評決である。
陪審員12人のうち3人が「被告にはテロ計画に関して限られた知識しかなかった」と判断したのが、死刑でなく終身刑の評決の前提条件となっている。
刑事事件の裁判では、「疑わしきは罰せず」が原則である。この原則が無視された原因は、911事件の「報復」を求めるアメリカの世論の圧力である。
人種差別の感情が働いた点では、著名な「サッコ・バンゼッティ事件」を思い起こさせる。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サッコ・バンゼッティ事件(サッコ・バンゼッティじけん、The Trial of Sacco and Vanzetti 1921)は、1920年代にアメリカで問題となった事件。偏見による冤罪ではないか、という疑惑があり、米国裁判史上に残る最大の冤罪事件と言われる。
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しかも、フランスでは、以下の投稿の『ル・モンド』の記事のごとく、911事件の真犯人は米政権内部にいるとの世論がある。
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「ムサウイは有罪ではない。米政府の掌中の人間で、911の真の組織者がいる」(『ル・モンド』より)
http://www.asyura2.com/0601/war80/msg/260.html
投稿者 さすれば 日時 2006 年 4 月 21 日 17:17:19: reQxnNwQ2shuM
『911の犠牲者の家族がムサウイ被告の死刑に反対意見を述べる』と題した記事が『ル・モンド』(4月20日)のウエブ版に出ている。
[後略]
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アメリカ国内でも、911被害者の遺族400人が、米政府を犯人、被告として訴訟を起こしている。
フランス国籍のムサウイに対する91事件の終身刑評決は、米政権の法的な敗北と、国政的な孤立の象徴である。
911事件は、アメリカの司法制度の根幹を揺るがす史上空前の事件なのである。
http://www.jca.apc.org/~altmedka/
憎まれ愚痴