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□「アルカイダと共に戦う用意」 ヘクマティアル元首相が言明 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1923709/detail
「アルカイダと共に戦う用意」 ヘクマティアル元首相が言明
【アルジャジーラ特約4日】中東・カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは4日、アフガニスタンのカルブ・ディン・ヘクマティアル元首相がアフガン戦争で米国を支援したとしてイランを非難するビデオを放映した。
イスラム党の創設者であるヘクマティアル元首相は同時にその中で、ウサマ・ビンラディンと共に戦う用意があるとの姿勢を表明するとともに、米国によるパレスチナ、イラクそしてアフガニスタンへの介入を非難した。
元首相は、米国がイスラムの土地を侵略、さらに直接統治の実施や傀儡(かいらい)を配することでイラクなど3国で戦闘を始めたとも強調した。
元首相はここ数年、ほとんど政治的活動をしておらず、アルジャジーラが元首相からのビデオを放映したのは今回が初めて。
その中で元首相は、1980年にアフガニスタンを侵略した旧ソ連軍を追い出した者たちに感謝の意を表すとともに、「すべてのアラブのムジャヒディン(イスラム戦士)、特にウサマ・ビンラディンとアイマン・ザワヒリそして他の指導者たちに感謝する。彼らはロシア人に対するわれわれの聖戦を支援し、偉大な犠牲を払ってくれた」と述べた。
さらに、元首相はイランとパキスタンについて、「既に分かっているように、悪意に満ちたこれら隣国(イランとパキスタン)は、われわれと戦っている米国を支援している。十字軍がアフガニスタンを侵略してから4年半が過ぎた。その間、隣国は米国を助けてきた。ロシアも同様だ」と非難した。
アルジャジーラはこのビデオ声明に関し、ハタミ前イラン大統領の顧問だったモハマド・シャリアティ氏と会見、その見解を聞いた。
シャリアティ氏は「事実、イランはアフガニスタン侵略を現実ととらえてきた。これに対しパキスタンは米国の兵器が自国領土通過し輸送されるのを認めた。ヘクマティアル氏は当時、パキスタンと関係を持ち、聖戦を掲げてアフガン国内で内戦を拡大させた」と述べた。
続けてシャリアティ氏は「ハタミ政権はこうした現実に対応し、ジッダで開かれたイスラム諸国会議機構で同問題に関し意見交換した。当時、ハタミ氏とビンラディンは明らかに違った道を歩んでいた」と指摘した。
さらに同氏は「1人はイスラムの立場を明確にするための手段として暴力を肯定し、他方は暴力そのものを否定していた。ハタミ氏は文明の違いを対話を深めることで克服するとの立場だった。イランは旧ソ連の植民地主義そして米国の支配に抵抗して戦うアフガニスタンを支援してきた」とも強調した。
ヘクマティアル元首相は1980年代後半、旧ソ連軍をアフガニスタンから追い出すために戦い、同時に同国首相に就任した。その後、96年にタリバンが実権を握り、元首相は首都カブールを撤退した。
元首相は現在、そのタリバンと共闘しており、米国に行方を追われている。元首相はアフガニスタンとパキスタンの国境付近に潜伏しているとみられている。
元首相は一時、イランに”保護”されていたが、タリバン政権が2001年に崩壊し、イラン政権がカルザイ氏(現アフガニスタン大統領)支持に傾いたため、「反政府分子」として本国に戻った。
米国はアフガニスタンで現在、2万人規模の外国軍隊を主導している。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2006年05月05日21時07分