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□イラク・レジスタンス・レポート(日本語版) 2006/04/27
http://blog.mag2.com/m/log/0000169265/107229048?page=1#107229048
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イラク・レジスタンス・レポート Iraqi Resistance Report 日本語版
編集&発行 山本史郎/イラク情勢ニュース
webサイト
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
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2006/05/01 (月)
※ きょう紹介する主な内容 ※
☆イラク・レジスタンス・レポート 2006年4月27日付
◇ラマディ: 米軍の大空襲で一般市民が殺される
民家、市場、行政庁舎、無人の荒地まですべて標的に
◇レジスタンス戦士がラマディ市内で米軍と戦闘
◇カイム近郊の米軍基地にミサイル攻撃、米兵4人死亡
◇アブグレイブ収容所をレジスタンスがミサイル攻撃
◇イスラム法学者協会が米国押付けの「政府」を非難
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□イラク・レジスタンス・レポート 4月27日 木曜日
■Iraqi Resistance Report for events of Thursday, 27 April 2006
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http://www.albasrah.net/en_articles_2006/0406/iraqiresistancereport_270406.htm
◆アンバル州 Al-Anbar Province
◆ラマディ: 米軍の大空襲で一般市民が殺される
市内住民から電力、水、ガソリンの供給を遮断したあと
Civilians killed as US launches massive air assault on ar-Ramadi
after cutting off power, water, fuel from city residents
イスラム・メモは27日午後6時10分の速報で、米軍機がラマディ市に
対して、先ほど、激しい空襲を開始したと伝えた。米軍機は空襲の進路にあ
った民家、農場、元行政庁ビルにミサイルを発射した。
イスラム・メモのラマディ通信員は、米軍のF16およびF18戦闘爆撃
機10機以上がラマディ上空に侵入し、市の西部と北部で民家を攻撃したと
伝えた。
レポートしている時点で、米軍機は民家9軒を破壊したが、そのなかには
ラマディ最大の部族の1つでイラク・レジスタンスを信頼していることで評
判の、アル・ブ・ハルビト部族に属する者の家屋も含まれていた。
通信員のレポートによると、米軍機はさらに米軍進攻(2003年)前に
はイラクの治安機関が本部を置いていたビルにもミサイルを発射した。市内
の主要駅と市場は軒並み、そして古い郵便局も米軍機から攻撃を受けた。
さらにラマディ住民がイスラム・メモに語ったところでは、米軍機は誰も
住んでいない無人の砂漠にまで対人クラスター爆弾を使用する空爆をおこな
った。
しかし米軍の攻撃の多くは生きた標的に対しておこなわれ、同通信員のレ
ポートによると、その時点で死傷者が出たことは確かだが、ラマディ総合病
院に行くことは犠牲者にとっても報道陣にとっても危険が多いため、正確な
数字を得ることは不可能だった。
アンバル州都であるラマディ市への米軍空襲は、アブ・ムサブ・ザルカウ
ィのアピールが4月25日にビデオで放送されたのに続く、ラマディ住民へ
の「集団懲罰」だと広く受けとめられている。
クドス・プレスは、ラマディ住民はテープの放送のあとに米軍が同市を標
的に選んだものと感じている、と伝えた。クドス・プレスの特派員は、ザル
カウィがアンバル州にいるかのように装ったテープが獰猛(どうもう)で無
差別な米軍の反応を招くはいつものことだと警戒して、大勢のラマディ住民
が4月26日に非難を始めたと書いた。
クドス・プレスのラマディ特派員は、住民が感じとっている米軍の猛攻が
始まるまえに、市外に出ようと叫び声をあげる家族で交通拠点はごった返し
た、と報じた。特にレジスタンスの攻撃現場となることが多かったタミン地区
の住民は、26日夜に大勢が自宅から避難し始めた。
実際に、ザルカウィのテープに対する米軍の報復は27日午後の空襲前に
始まった。クドス・プレスは、米軍が27日の払暁にはラマディ市への送電
を完全に遮断し、市民への水道水の供給も遮断されはじめたと報じた。
目にみえて市民の生命はこのうえなく悲惨なものになると思われる.米軍
はラマディ・クリニックの閉鎖を強要し、付属の産科病棟をファルージャ市
に移した。
27日の夜明けには、米占領軍はラマディ市内のすべてのガソリン・スタ
ンドをも閉鎖し、市民にガソリン危機を押付けてガソリン価格は1リットル
当り3000ディナール(=約2ドル)に跳ね上がった。
米軍は狙撃兵を14のビル屋上に配置し始めると(ビルの所有者は前日に
避難)、米軍がラマディ市への攻撃に着手するという情報が飛びかった。
27日の昼間には、米軍は市の東口から市外の米軍基地近くまで道路を建
設した。地元住民は、この道路こそ米軍がラマディへの大攻勢を始める確か
な徴候だと受けとめた。道路には市内への出入りをさせないように米軍部隊
が配備された。
◆レジスタンス戦士がラマディ市内で米軍と戦闘
Resistance fighters battle US troops in downtown ar-Ramadi
バグダッド西方110キロに位置するラマディ市のマラブ地区において、
イラク・レジスタンス勢力と米占領軍のあいだに激しい戦闘が発生した−−
イスラム・メモが27日午後3時50分の速報で伝えた。
イスラム・メモの通信員は、マラブ地区内のブ・ジャビルに住む目撃者の
話として、レジスタンス戦士がその地区にやってきた米軍車列を待伏せ攻撃
して戦闘が勃発したとレポートした。
目撃者の話しでは、1時間以上つづいた戦闘で2台の米軍車両が破壊され
た。レジスタンス側が戦場から引き揚げるまでに、米兵7人が死亡ないし負
傷し、レジスタンス戦士も3人が負傷した。
戦闘のあと、米兵はマラブ地区を包囲し、死亡者の遺体を搬送、破壊され
た車両の残骸を牽引していった。
◆カイム近郊の米軍基地にミサイル攻撃、米兵4人死亡
Four US troops reported killed in Katyusha attack on US camp
シリア国境に近いカイム市の近郊、カラビラの西部にある米軍基地に、イ
ラク・レジスタンス勢がカチューシャ(中距離ミサイル)を撃ちこんだ。
地元の目撃者はクドス・プレス特派員に、ミサイル攻撃は米軍占領施設内
で幾つもの大爆発を引き起こした。米軍基地内から集められた幾つかの情報
によると、この攻撃で米兵4人、イラク国家警護隊の兵士4人が死亡した。
ミサイル攻撃のあと、米軍基地周辺では警戒レベルが格段に引き上げられ
た。米軍は市内各地に多数のパトロール部隊を派遣したが、米軍司令部は攻
撃に関するコメントはなにも発表しなかった。
◆アブグレイブ収容所をレジスタンスがミサイル攻撃
Resistance Katyusha rockets blast Abu Ghurayb prison camp
この2ヶ月では初めて、イラク・レジスタンスのカチューシャ・ミサイル
9発が悪名高い米軍アブグレイブ収容所に撃ちこまれた−−イスラム・メモ
が27日午後6時40分の速報で伝えた。
イスラム・メモ通信員はミサイルが収容所に撃ちこまれるのを見ていたと
報じた。15分ほど続いた攻撃では、ミサイルは米軍収容所の南側と西側で
炸裂した。そこには米軍が駐屯している。
4回の爆発が収容所を揺るがし、空には濃い黒煙の柱がたち昇った。攻撃
のあと、米軍の攻撃ヘリが収容所上空をホバーリングしているのを見ること
ができた。
同通信員は、レジスタンスのミサイルで米軍キャンプ内にあって海兵隊員
2人が常駐する「A3」監視塔を完全に破壊した。米軍ヘリが施設内に着陸
するのが見えたが、たぶん犠牲者の救出と搬送を手伝うためなのだろう。
攻撃のあと、レジスタンス勢力がミサイル攻撃に続いて地上攻撃を展開す
ることに備えて、米軍のパトロール部隊が収容所の周辺に派遣された。
レジスタンスによるミサイル攻撃の直前、レジスタンス戦士は収容所近くの
ガソリン・スタンドの前に店を出している路上の商売人たちに、そこにいる
と攻撃のあとにアメリカ兵が出てきて路上にいる者を拘束するだろうから、
すぐにその場所を離れなければならないと警告した−−目撃者がイスラム・
メモに語った。
通信員は、街頭ではアンサール・アル・スンナがこのミサイル攻撃を遂行
したというウワサが流れたが、この組織による公式声明はなんら発表されて
ないとレポートした。
◇ヒート西部: 爆弾で米兵3人死亡
◇ファルージャ: 米軍検問所をレジスタンスが砲撃
◆バグダッド Baghdad
◆イスラム法学者協会が米国押付けの「政府」を非難
Association of Muslim Scholars of Iraq denounces latest US-imposed “Government
占領下イラクのスンニ派ムスリムに最も宗教的な権威を持つイスラム・法
学者協会は27日に声明を発表し、傀儡「首相」ジャワド・アル・マリキの
もとに米国が樹立する「政府」は、イラクを宗派と民族によって分裂させよ
うとする米国の目標にむけて、さらに1歩踏み出すものだと非難した。
協会のウェブサイトに掲載された声明は、アメリカ統治の政治キャンペー
ンが始まるにあたって、宗派・民族によってイラクを分裂させようとするア
メリカの計画に対して協会は警告を発すると述べた。
協会の声明は、アメリカが演出する政治キャンペーンに参加する者は、い
つの時でも、これは「緊急事態」と言い、またアメリカ占領当局が押付けて
いる宗派主義の政治システムは最終的な政治システムではないと主張してき
た、と指摘する。しかし協会は、イラク国民に対して、いつの時も、こうし
た主張は単なる口実にすぎず、そのもとでイラク国民は徐々に宗派・民族的
な政治システムを受入れるように慣らされるのだ、と警告してきた。
「私たちは今日、4年の任期を持つ政府の樹立を目にしている。占領者が
支配する選挙と政治的見解をめぐる4ヶ月間の仲違いのあと、これらの政治
家たちは民族と宗派によるイラク分割という占領者が計画してきた目標にむ
けて「取引き」に達しつつある。それは実際、占領者とそれに従う者たちが
利益を手にし、イラク国民を形成するすべての共同体社会が落伍者となるよ
うな取引きである」。
協会は、新しい傀儡「政府」は占領者アメリカと傀儡政権のもとでこれま
でにやってきたことと同じことを提案するにすぎないだろう、と指摘した。
「宗教者の責任および愛国的かつ歴史的な義務に促がされて、痛ましい状
況のなかに私たち自身がいるにもかかわらず、あらゆる合法的な手段をもち
いて占領に終止符を打たない限りトンネルの先に光明は見えないのだと国民
が理解できるように、私たちは苦い真実を告げなければならない。国民の多
くが投票所に出かけ国の分裂を防ぐという決意を表明したにもかかわらず、
占領者は彼らが望み彼ら自身の目標と関心に沿うことをしているにすぎない
のだ。それは独立して安定した完全な主権国家を樹立するというみずからの
関心事を、イラク国民が成し遂げることを妨げるということである」。
◇傀儡ウルフ旅団の司令部にレジスタンスが迫撃砲攻撃
◇タジ: レジスタンスの爆弾が傀儡軍の車列を襲う
◇傀儡の副大統領の妹が暗殺された
◆サラハッディン州 Salah ad-Din Province
◇ドルイヤ: レジスタンスの狙撃手が民家を荒らした米兵射殺
◇バラド: レジスタンス戦士が国家警護隊を待伏せ攻撃
◇イシャキ: レジスタンス戦士が内務省治安部隊を待伏せ攻撃
◇サマッラ: 外出禁止令違反者は殺害か投獄、米軍が命令
◆バビル州 Babil Province
◇ラティフィヤ: 米・イラク合同軍司令部をレジスタンスが砲撃
◇ヒッラ: 米軍基地への輸送車列をレジスタンスが待伏せ攻撃
◆タミン州 At-Ta’mim Province
◇キルクーク: レジスタンスの爆弾が国家警護隊を襲う
◆ディカル州 Dhi Qar Province
◇ナシリヤ: イタリア軍3人、ルーマニア軍1人が爆弾で死亡
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オリジナル(英字):
http://www.albasrah.net/moqawama/english/iraqi_resistance.htm
英語への翻訳・編集 Muhammad Abu Nasr
日本語版はイラク情勢ニュース(URUK NEWS)のコンテンツです
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