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『権力の解剖』(条件づけの論理)著者ガルブレイス氏が死去
『9・11事件の真相と背景』の関連箇所を抜粋。
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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20060430it12.htm?from=top
米の経済学者、ガルブレイス氏が死去
【ニューヨーク=北山文裕】米国の代表的経済学者で「不確実性の時代」など世界的ベストセラーで知られるハーバード大名誉教授ジョン・ケネス・ガルブレイス氏が29日、老衰のため米マサチューセッツ州の病院で死去した。
米メディアが報じた。97歳。
カナダ・オンタリオ州生まれ。トロント大卒、カリフォルニア大で博士号を取得後、37年に米国籍を取得した。第二次大戦中は物価統制局でインフレ抑制の実務に従事し、ジョン・F・ケネディ政権下ではインド大使も務めた。
日本でも翻訳された「不確実性の時代」や「ゆたかな社会」などの著作で、物質的な成長に偏重する経済のあり方に疑問を示し、教育などの公共政策の必要性を説くリベラル派として、歴代民主党政権の政策に大きな影響を与えた。
(2006年4月30日22時10分読売新聞)
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http://www.jca.apc.org/~altmedka/s911-10.html#07
『9・11事件の真相と背景』
第10章 遅蒔きながらも出始めた報道関係者の反省
●言葉は被支配者が積極的に支配に従う「条件づけ権力」の武器
ガルブレイスは、「威嚇権力」と「報償権力」について、この両者は支配者にも被支配者にも、目に見える形で存在すると説く。それに反して、「条件づけ権力」は、目に見えず、しかも、被支配者が「自らの信念」に基づくものと思い込んで積極的に支配に従うから、現代の権力支配方式の中では最も強力なものだと説く。この最も強力な権力支配の基本的な道具は、もっぱら言葉なのである。
日本語版の訳者、山本七平は、ガルブレイスの造語、「条件づけ権力」(conditioned power)の説明として、「条件反射」(conditioned reflex)を呈示している。言わずと知れた「パブロフの犬」の「条件反射」の意味である。
9・11事件は「テロ」だと言われた途端に、長年、言葉による「条件反射」の訓練を受け続けてきた「忠勇」なるアメリカ「国民」は、背後の「威嚇権力」にも追い立てられ、前方の「報償権力」にも刺激され、かつての日本人が幼稚園からの『軍艦行進曲』の歌詞の斉唱で「日の本に仇なす国を攻むるべし」と幼心に叩き込まれたのと同様の状態で、「ウシッ」とけしかけられたブルドッグさながら、猛烈な勢いでアフガンの「敵」に飛びかかったのである。
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