★阿修羅♪ > 戦争80 > 313.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
先週の火曜日、ソロモン諸島の首都、ホ二アラで大規模な島民による抵抗運動(公式には、暴動となっています。)がありました。
きっかけは、総理大臣を議員が選ぶ選挙で、前の副総理が第一次選挙で有力となったことが、国民の怒りをかったこと、と報道されています。
なぜなら、この前副総理(Rini氏)は、汚職まみれで、今回も議員を買収した、とされているからです。彼が副総理だった時の政策は、全人口の5%ほどしかいないチャイ二ーズの為になされた、とソロモン諸島の現地人、つまり、マイクロネシア系住人は考えているわけです。
この国の富は、この少数の中国人が独占し、この国の海外貿易は、ほとんど彼らが握っているとされています。この中国人協会から、Rini氏にお金がわたり、彼らの都合のいい政策が行われていることに、大多数のマイクロネシア住人が憤慨している ということです。
彼らは、チャイナタウンを攻撃しました。焼いたり打ち壊したりしました。(商業施設攻撃で、中国人の家を襲ったわけではないようです。(死者や、女性、こどものけが人は出ていない)
南太平洋平和維持軍(豪州、ニュージーランド、フィジー、他南太平洋の島々の連合軍)が出撃しましたが、チャイナタウンは、壊滅状態になりました。
その後催涙ガスを撃ったりして、ローカルの人々の活動を止めようとしましたが、やりすぎると、返ってオーストラリアやニュージーランドへの反発を大きくし、(彼らに、この国々も金持ちの中国人の味方と思われる) 将来治安維持をしずらくなる、ということもあって、あまり派出に動けないようです。数百人逮捕したようですが。
現地のスポークスマンは、こういう中国人への反発は以前からあったが、こんな大きな反乱は初めてで、そう簡単には、収束しない、と言っています。
又、反発を大きくしているのは、現在、ソロモン諸島の経済に興味を持ち、中国や台湾が投資し始めていて(ソロモン諸島は 台湾と国交がある)その投資先は、当然中国系住人で、結果、中国から 移民してくる人が増えて、摩擦が大きくなった こともあるそうです。以前は、中国系でも、大多数は、3、4代くらい前からの人で、ある程度 島のこともわかっていたらしい。
それで、中国や台湾へ、ソロモン諸島の中国系住民への目立った投資を控えるようよびかけるべきだ、と言っています。
本日(23日)のニュースでは、中国人は島を脱出しはじめました。
彼らは、中国本土への帰国より豪州行きを希望しているようです。親戚も疎遠になって、中国本国土へ帰るのが不安という家族が多いとの報道です。
中国政府も彼らの援助に二人人を送って、パプア ニューギニアからソロモン諸島に入ったけれど、ソロモン諸島と中国は国交がないので、(台湾と国交がある国だから。)具体的な援助はできない、ということで、すべてオーストラリア頼みのようです。
ハワード首相は、彼らを難民として認める方向のようです。
そして、治安のため、(明日の月曜日 総理大臣選挙がある)さらに 110人警察、平和維持部隊を送るそうです。これで、現地の送られた連合平和維持部隊は800人になります。
******************
フィジーもそうだけれど、現地の住民と 宗主国の支配下だった頃、宗主国によって連れてこられた人々、又は政策によって入ってきた民族との対立は、大幅な自治を認めれた後(つまり宗主国が治安維持から手を引いた)経済的格差が大きな問題となり、激しくなっていて、なかなか解決しません。
日本では あまり注目されませんが、日本からのODAが最大で、捕鯨賛成国で、以前、太平洋戦争の頃 ガナルカナル島の飛行場建設や、戦闘で 巻き込んだ地域、迷惑をかけた地域(お世話になったところ)なのだし、ここも含め南太平洋諸国にも 少し興味を持って欲しいななどと感じています。