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米大統領:イラクに最後通告 演説全文  <小泉首相>対イラク攻撃、米支持を表明 【新じねん】
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投稿者 愚民党 日時 2006 年 4 月 23 日 09:02:33: ogcGl0q1DMbpk
 

【新設】イラク開戦最新MAP 2003
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米大統領:イラクに最後通告 演説全文
付録=<小泉首相>対イラク攻撃、米支持を表明

 【北米総局】ブッシュ米大統領が18日行ったイラクのフセイン大統領に対する最後通告演説全文は次の通り。

 イラク問題は今、最後の決断の最後の日々を迎えた。

 米国とその友好国は10年以上、戦争回避に向けイラク政権に大量破壊兵器の廃棄(武装解除)を求め、誠実かつ忍耐づよく努力してきた。イラク政権は、湾岸戦争終結の条件として1991年、すべての大量破壊兵器を放棄すると誓った。

 あれから12年間、各国は外交努力を続けてきた。国連安保理は10以上の決議を採択した。イラクの武装解除のため何百人もの査察官を送った。しかしわれわれの誠意は報われなかった。イラク政権は外交を時間稼ぎの道具に使っただけだった。

 イラクは完全な大量破壊兵器の放棄を求める国連決議に違反した。過去数年間、国連の査察官はイラク側に脅され、盗聴を受け、構造的に欺かれた。イラクを武装解除するという平和的努力は失敗に失敗を重ねた。なぜならば、われわれは平和を求める人物を相手にしていないからだ。

 各国の情報機関によれば、イラク政権がもっとも恐ろしい兵器を保持し、隠しているのは疑いがない。フセイン政権はイラク国民および隣人に対し、大量破壊兵器を使用した。

 フセイン政権は中東諸国への侵略を続けてきた。米国とその友人に対し、大きな憎悪を抱き、イスラム過激派の「アルカイダ」を含むテロリストたちを支援し、訓練し、基地を提供した。

 危険は明らかだ。テロリストたちは、イラクから入手した生物・化学兵器あるいは核兵器を使い、これまで表明してきた意図を達成し、米国やほかの友好国の何百、何十万人もの罪もない国民の命を奪うかもしれない。恐怖の日が来る前に、行動が遅すぎる事態となる前に、危険は取り除かなければならない。

 米国は国家の安全を守るために武力行使を行う主権としての権限を持っている。軍最高司令官として、宣誓し、その宣誓を守っている私には義務がある。米国に対する脅威を認識し、米国議会も昨年、イラク攻撃を圧倒的多数で容認した。

 米国は国連と協調し、この脅威を取り除こうと努力した。なぜなら我々は平和的解決を望んだからだ。われわれは国連の使命を信ずる。

 国連が第二次世界大戦後に創設されたひとつの理由は、侵略的な独裁者が無実の人々を攻撃し、平和を破壊する前に、積極的かつすみやかに対決することにある。

 イラクの場合、国連安保理決議が90年代初めに採択されている。678決議(90年11月の武力行使容認決議)、687決議(91年4月の湾岸戦争停戦決議)の両決議はいまだに効力があり、米国および同盟国は大量破壊兵器の武装解除のために、武力行使を行う主権としての権限がある。攻撃の正当性が問題なのではない。われわれの意思が問題だ。

 昨年9月、私は国連総会で、世界各国にこの危険に終止符をうち、団結するように訴えた。国連安保理は同11月8日、全会一致で国連決議1441を採択し、イラクが即時、全面的な武装解除に応じない場合は、国連決議に対する重大な違反とみなし、深刻な結果を招くと確認した。

 今日、イラクが武装解除したと主張する国などどこもない。フセイン(大統領)が政権に就いている限り武装解除は有り得ない。過去4カ月半にわたり、米国と同盟国は国連安保理の枠内で協調してきた。しかし、国連安保理の常任理事国の中には、あらゆる決議に拒否権を発動する意思を公然と表明した国がある。それらの国と脅威に対する評価は共有しているが、解決方法では一致していない。

 しかし、多くの国は平和への脅威に不屈の精神で行動しようとし、幅広い連帯がこの世界的な要求を実現するために形成されつつある。

 国連安保理はその責任を果たさなかった。だから我々が我々のために立ち上がるのだ。

 最近、中東の何カ国かが独裁者(フセイン大統領)に公私にわたってメッセージを送り、イラクを退去すれば武装解除が平和裏に進むと促した。しかし彼は拒否した。

 この十数年の欺まんと残虐は終わろうとしている。フセインとその息子たちは48時間以内に国を離れなければならない。それを拒絶すれば軍事攻撃につながり、それは我々が選ぶ時点で始まる。安全のため、外国人記者と国連査察官はすぐにイラクを離れるべきだ。

 多くのイラク人が今夜ラジオでこの演説を聞いただろう。私は彼らにメッセージがある。もし我々が軍事攻撃を開始しなければならないとしても、それはあなた方の国を支配する無法者に対してであって、あなた方に対してではない。もし我々の連合が彼らを政権から追い出せば、必要な食糧や医薬品を提供する。

 我々は、テロのための設備を破壊し、あなた方が豊かで自由な新しい国を建設するのを手伝う。自由なイラクにはもう近隣諸国を侵略する戦争はなく、毒物製造工場もなく、反体制派の死刑や、拷問設備や強姦(ごうかん)の部屋もない。

 暴君はまもなくいなくなる。あなた方の解放の日は近い。

 フセインが地位にとどまるというのはもう手遅れだ。イラク軍が、大量破壊兵器を廃棄するために、我々の連合が平和的に入国するのを認めることで名誉のために行動し、国を守ることは手遅れではない。我々はイラク軍に、攻撃と破壊を避けるためにとれる行動について明確なメッセージを送る。

 イラク軍や諜報(ちょうほう)機関の全員に促す。もし戦争になれば、あなた方の命をかけるのに値しない死に体の政権のために戦うことになる。イラク軍の全員と国民は、次の警告を注意深く聞くべきだ。

 どんな戦いがあっても、あなた方の運命は、あなた方の行動にかかっている。イラク国民の財産であり、富をもたらす油田を破壊するな。イラク国民を含むだれに対しても大量破壊兵器を使うどんな命令にも従うな。戦犯は訴追され、処罰される。命令に従っただけだというのは弁解にはならない。

 フセインは、戦いを選んでいる。米国民は、戦争を避けるためのすべての手段と、戦争に勝利するためのすべての手段がとられたことを知っている。米国民は戦争の代価を知っている。なぜなら過去にそれを支払ってきたからだ。損害と戦期を短くするための唯一の方法は、十分な戦力と我々の軍隊の力だ。我々はそれを準備している。

 もしフセインが、権力にしがみつこうとするなら、最後まで、恐ろしい敵であり続けるに違いない。絶望の中で、フセイン大統領やテログループは、米国や友好国に対するテロを行うだろう。そうした攻撃は避けられない。やはりそういう可能性はある。そうした事実によって強調されるのは、脅迫にさらされる中で生きることはできないという我々の考え方だ。フセインが武装解除されれば、米国や世界に対するテロの脅威は少なくなる。

 米国はテロの危険に最高度の警戒であたる。イラク戦勝利を確実にするための準備と同時に、本土を守るため、さらなる行動をとる。最近、イラクの諜報機関にかかわった数人を国外追放した。他の面では、空港の安全措置を追加するよう指示し、大規模港などでの沿岸警備隊のパトロールを強化した。国土安全保障省は他の機関と緊密に協力し、全米の重要な施設で安全措置を強化している。米国を攻撃する敵は、必ずパニックで我々の注意をそらし、恐怖と戦う士気を弱めようとするだろう。

 しかし、それは失敗する。どんな行為もこの国の進路を変え、決意をくじくことはできない。我が国は平和な国だが、もろくはない。暴漢や殺人者によって我々は脅されない。もし敵がそれでも攻撃してくるなら、彼らと協力者は恐るべき結末に直面する。

 行動しないことの危険性が増大しているゆえに我々は行動している。すべての自由国に損害をもたらすイラク政権の力は、1年か、5年のうちに数倍にもなるだろう。フセイン大統領とテロリストの仲間は、その力が最大になったときに、死の戦いを挑むことを選ぶ。我々は、その戦いが、空や街に突然現れる前に、その脅威に向き合うことを選んだのだ。

 平和を目指すなら、すべての自由国家が新しく、否定しようもない現実を理解することが求められる。20世紀には、虐殺や世界大戦を起こす殺人鬼の独裁者と妥協することを選んだ者もいる。しかし今世紀には、悪者が、化学・生物・核のテロを行う時、妥協は地球上で見たこともないような破壊をもたらす。テロリストとテロ支援国家は公式な宣言の中で正々堂々と通知して、その脅威を明らかにするようなことはない。

 彼らが攻撃した後に、そうした敵に対応することは自衛ではない。それは自殺だ。世界の安全保障は、フセインの武装解除を今、必要としている。我々が世界の要求を実行する際に、米国民がそれに深くかかわることを我々はたたえる。フセインと違い、我々はイラク国民が、人間らしい自由を当然のこととして享受することができると信じる。独裁者がいなくなれば、活力のある、平和で国民が自ら政府を選ぶ中東国家の先例になりうる。

 米国と他の国々は、地域の平和と自由を促進するために働く。我々の目標は一夜にしては達成されないが、やがてなしうる。人間的な自由の力とその訴えは、すべての人々やすべての国で感じとられる。自由の偉大な力は、憎しみや暴力を乗り越え、人間の創造する力を平和を追求する方向に変える。これが我々の選ぶ未来だ。

 かつてそうしてきたように、自由諸国は暴力に対して結束することで、国民を守る義務がある。米国と友好国は責任を果たす。

 おやすみ。引き続き米国に神のご加護がありますように。

[毎日新聞3月18日] ( 2003-03-18 )
<小泉首相>対イラク攻撃、米支持を表明

 小泉純一郎首相は18日午後、首相官邸で記者団に、ブッシュ米大統領のイラクに対する最後通告演説について日本政府としての正式見解を表明した。首相はこの中で、「ブッシュ大統領は国際協調を得るために、さまざまな努力をしてきた。苦渋に満ちた決断だったのではないか。米国の方針を支持します」と述べた。首相はさらに、米国の武力行使についても「フセイン政権に武装解除の意思がないと断定された以上、支持が妥当だ」と支持を表明した。

 首相はまた、「まだ、平和的解決の道は残されている。フセイン大統領の決断にかかっている」と述べ、ブッシュ大統領の要求に沿って、即時武装解除と大統領の亡命を求めた。武力行使の根拠については、「昨年11月の決議1441、そして678、687、こういう決議において、根拠となり得る」との認識を改めて示した。

 首相はこれに先立ち、同日午前の閣僚懇談会で、イラクへの武力行使が不可避になったことを受け、「わが国としても、武力行使が現実となる場合を視野に入れ、対策に万全を期す」と述べた。その上で、石破茂防衛庁長官と谷垣禎一国家公安委員長らにテロ・治安対策を指示。さらに、塩川正十郎財務相ら経済関係閣僚に対し、「為替、原油、株式などの経済・金融市場を注視し、不測の事態を生じないよう日銀などと連携し、万全を期してほしい」と求めた。昼前には、外務、財務、経済産業各事務次官らを官邸に集め、対応を直接指示した。

 首相は同日昼、自民党役員、与党党首と首相官邸で相次いで会談し、ブッシュ大統領の最後通告演説への支持表明に、理解を得た。首相は夜には、安保会議を開き、国内のテロ対策、イラク周辺国の邦人保護などを協議する。

●小泉首相の発言要旨

 小泉純一郎首相の18日の発言要旨は次の通り。

 ブッシュ大統領は、イラクに自ら平和の道を選ばなければ武力行使に訴えざるを得ないと通告した。大変苦渋に満ちた決断だったのではないか、やむを得ない決断だったと思い、私は米国の方針を支持する。極めて限られているが、まだ平和的解決の道は残されている。イラク政府、フセイン大統領の決断にかかっている。今後、日本政府としては国民の安全確保、経済混乱の回避に万全を期していきたい。

 日本政府として国際協調と日米同盟の両立を図ることの重要性をわきまえながら外交的努力を続けてきた。国連安保理が一致結束して対応できなかったのは残念だが、今までの一連の国連決議で武力行使の根拠となりうると理解している。イラクとフセイン大統領がこの国連決議に十分協力してこなかったということについては国際社会の認識は一致している。

 米が英や各国とやむを得ず武力行使に踏み切った場合、日本政府としては支持する。日本は米英のように軍隊を派遣して武力行使するという立場ではない。大量破壊兵器、毒ガスなどの化学兵器、炭素菌などの生物兵器が独裁者とかテロリストの手に渡ったら何千人、何万人、何十万人の生命が脅かされる。

 日米同盟の重要性、国際協調の重要性を両立させる努力を今後も続けていく。戦後50年間、日本を平和・繁栄に導いてきたのは日米同盟の重要性をわきまえて国際協調を図ってきたからだ。戦後50年間以上、わが国の先輩が、日米関係の信頼を損なうことは日本の国家利益に反すると判断した。

 戦争が始まった場合、イラクの戦後復興、国際社会の平和と安定のために日本は何ができるか、考えながら主体的に判断していきたい。(毎日新聞)

http://csx.jp/~gabana/Sizen/Zizi/hibi0303/iraq-sigotuukoku.htm

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