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2006年04月19日23時05分
http://www.asahi.com/international/update/0419/017.html
世界の難民の数は、武力紛争の減少と内戦などが終わったことを受けた大規模な難民の帰国でこの10年余りで半減したことが19日、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の06年版「世界難民白書」で明らかになった。しかし、今も難民として暮らす人びとの多くは長期化した紛争の犠牲者で10年以上も難民キャンプで暮らし、いまだに故国に帰る見通しの立たない長期難民として苦しんでいる。
白書の発表は00年以来。難民人口は92年の約1800万人から年々減り、04年は約924万人だった。白書はこの四半世紀で最も低い水準だとしている。この間大きな難民発生が少なかったことと、この数年でアフガニスタン難民約340万人、ボスニア難民約100万人などの大きな帰国が相次いだことが原因とみられる。
ただ、924万人の難民のうち約570万人は長期化した紛争のために長い年月を難民として過ごしている人びと。5年以上の難民生活を強いられている2万5000人以上の難民集団だけでもイラン、パキスタンにいるアフガン難民、タンザニアにいるブルンジ難民、アルメニアのアゼルバイジャン難民、ネパールのブータン難民など33グループにのぼる。
難民としての生活年数の平均は93年は9年だったが、03年には17年と長期化が進んでいる。UNHCRは、こうした難民は、原因となった紛争などへの国際社会の関心が薄れ、解決へのめどが立っていない分、深刻だとしている。
民族紛争などで国内にとどまっているものの安全を求めて故郷を離れた国内避難民は世界で2000万〜2500万人にのぼり、これまで国境を越えた難民の救援を中心にしてきたUNHCRの大きな課題になっている。