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イラン核 平和解決で一致 米中首脳制裁踏み込めず
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20060421/eve_____kok_____000.shtml
【ワシントン=白石徹】米国を公式訪問している中国の胡錦濤国家主席は二十日午前(日本時間同日深夜)、ブッシュ米大統領との首脳会談後に共同会見し、「イランの核問題は平和解決に向け努力を続けることで一致した」と述べた。両首脳は北朝鮮の核問題でも六カ国協議の枠組みを維持して解決を目指すことで合意。一方、大統領が人民元のさらなる切り上げを求めたのに対し、胡主席は「今後も人民元制度の改善に取り組みたい」とだけ述べ、具体策は示さなかった。
イランの核問題を首脳会談の主要テーマに掲げたブッシュ大統領は、国連安保理による経済制裁について胡主席と意見交換。しかし、共同会見で大統領は「イランの核開発を阻止するため、今後も胡主席と話し合いを続ける」と述べるにとどまり、経済制裁に慎重な中国側の“譲歩”を引き出すことができなかったことを示唆した。
中国側が「米国との関係で最も重要な核心問題」とする台湾問題について、ブッシュ大統領は「一つの中国」政策をあらためて支持した上で「台湾の独立を支持しない」と明言し、胡主席の立場に配慮を示した。
米中間の経済摩擦に関して、胡主席は「米国が貿易の不均衡や知的財産権の保護、市場開放などに懸念があることを理解している」と表明し「米国製品の輸入拡大を続ける」と約束。今月上旬に訪米した中国企業代表団が航空機や自動車、通信機器など百七種類、総額百六十二億ドル(約一兆九千億円)の商談をまとめたことを一例として指摘した。
また胡主席は、北朝鮮の核問題をめぐる六カ国協議で「関係国がさらに柔軟性を発揮し、早期再開に向け必要な環境をつくることを希望したい」と述べ、米国の北朝鮮に対する金融制裁を緩和するよう暗に求めた。