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(回答先: 相次ぐテルアビブでの自殺テロ:死傷者の大多数は非ユダヤ人:「シオニズムと対決するユダヤ人」ブログより 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2006 年 4 月 18 日 22:48:23)
□テルアビブ自爆テロは貧しい大学生の犯行 後に40人が続くと生前に言明|アルジャジーラ
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1866420/detail
テルアビブ自爆テロは貧しい大学生の犯行 後に40人が続くと生前に言明
【アルジャジーラ特約18日】17日、テルアビブで9人の死者を出した自爆テロ事件の実行行為者、サミール・ハマドのいとこ、ムハンマド・ハマドさんは「彼がそんな事をするなんて思いもしなかった。自爆テロをするようには見えなかった」と語る。「ショックだ。とても信じられない」・・・
サミール・ハマドは21歳。アルクッズ大学の学生で、西岸に幾つもあるイスラエル軍の検問所をうまく通過してテルアビブに入り、ファラフェルのサンドイッチ売店で自爆を果たしたのである。
この攻撃では「イスラム聖戦」グループによる犯行声明があったが、同組織は昨年7月にエジプト政府の仲介で成立した停戦状態の継続に同意していなかった。新政権を担うハマスは当時、同意した。
ハマドは、電気が夜間しか利用できない、西岸北部ジェニンの町に近いブルカ村の出身であった。父のサミ(50)はジェニンの町役場で働いており、9人の子どもたちを食べさせるのがやっとの生活だった。
遠い親戚にあたるファチナ・ハマドさんは5人の子の母だが、「イスラエルの弾圧が原因よ」と、サミールの行為の原因をイスラエルのせいにした。「ユダヤ人を含めて、罪のない人たちが殺されるのを見たくはない。でも、連中が毎日のように私たちの子どもたちを殺している時には、心が険しくなって、私たちがこれまでずっと受けてきた仕打ちを、連中にも受けさせたくなるんです」。彼女のそういう気持ちはブルカ村の多くの人に共有されている。
「連中は毎日のように私たちを殺し、飢えさせ、仕事の邪魔をし、私たちの暮らしを我慢できないような地獄にしているんです。そんな境遇で、どう振る舞えと言うんでしょう。自殺でもしろと言うの。イスラエルがひとり一人のパレスチナ人を自爆者にしているのだと思います」。
出撃する前のビデオの中で、ハマドは「イスラエルがわれわれの人々に対して繰り返している日ごとの虐殺」に復讐するため、爆弾攻撃を実行する決心をしたと語った。彼は、40人の自爆殉教者が後に続くのだとも語った。
「イスラム聖戦」は、イスラエルがパレスチナ人を全滅の瀬戸際まで追い詰めていると非難している。同グループのスポークスマンはアルジャジーラに対し、「われわれは死なねばならないとしても、一人では死なない」と語った。
自爆工作員がブルマから来たとわかるや、イスラエル軍部隊は直ちに、同村に侵入して外出禁止令を敷いた。イスラエル人を殺害したパレスチナ戦士たちの家族に対する罰として通常、実行されるように、イスラエル軍がハマド一家の家を破壊するかどうかは、今のところ、はっきりしない。
昨年、イスラエルの裁判所は、家居の破壊は非常に限られた抑止効果しかなく、道義的に非難されるべきであるとして、こうした行動の中止を命じていた。
一方、イスラエルの暫定政権はパレスチナに対する「一連の報復行為」について話し合うとされていた。イスラエルの公営ラジオ局によると、政府は以下の手段の全部ないしは一部を採用することを検討している。
▼ハマス主導のパレスチナ政府を標的とする。
▼西岸北部を他の非占領地区から切り離す。
▼攻撃と拘束を強化する
2000年9月の第二次インティファーダ勃発以来、約1万人のパレスチナ人が逮捕され、その多くは訴追もされず、裁判も受けていない。
他方、ハマス政権は、この自爆攻撃を大目に見るような先の声明から後退しているようにみえる。アハマド・ユスフ政府報道官は「政府は犠牲者の命が失われたことを悼む」と述べたが、「流血のサイクルが終わりになることを臨んでいる」と付け加えた。
同報道官はさらに、「イスラエルがパレスチナ人を繰り返し殺害し、抑圧と飢餓状態を続けていることがパレスチナ人を追い詰めている。人間の緊張と抑圧に堪える能力には限りがある。究極的には、自殺するか、自爆攻撃者になるのだ」と述べた。
パレスチナ自治政府のマハムード・アル=ザハル外相は17日夜、サウジアラビアのリヤドに到着したが、自爆テロ事件に対するコメントを拒否した。
ハマスのスポークスマン、サミ・アブ=ズヒリ氏による先の声明は、自爆攻撃を「自衛行動」と呼んだが、イスラエルと米国の批判を受けた。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年04月19日15時09分