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【ローマ１４日共同】イタリア総選挙における野党の小差の勝利に対し、ベルルスコーニ首相が票の再集計を求めている問題で、各地の高裁は１３日、再集計の対象となる疑問票のチェックを終了、議席数は変わらず、プローディ元首相率いる野党、中道左派連合の勝利が確認された。
ＡＮＳＡ通信は、下院４万３０００票、上院３万９０００票の疑問票を裁判所が調べた結果、特定の党の得票とみなせる票はそれぞれ数百票しかないと報道、野党が勝利した両院の選挙結果に影響を及ぼさないことが明らかになった。
１３日付イタリア各紙によると、再集計にあくまでこだわる首相は１２日、チャンピ大統領と会談した際、疑問票だけでなく全投票用紙の点検を可能にする法改正を提案したが、大統領は拒否した。
これでプローディ氏がイタリアの新首相に指名されることは確実となった。伊中道左派は、政策綱領によれば、イラク戦争について「イラク戦争と占領は重大な誤りであった」「イタリア軍を完全撤退させることを国会に提案する」との方針を示している。世論調査でも７割が撤退を支持している状況から「イラクから撤退」の動きはこれで急速に強まっていくものと思われる。
したがってこの中道左派の勝利が各国に与える影響は大きいものとなろう。
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