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日本の核武装に懸念 74年にキッシンジャー氏 '06/6/3
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200606030098.html
【ワシントン3日共同=太田昌克】一九七〇年代の米外交を主導したヘンリー・キッシンジャー氏が大統領補佐官と国務長官を兼務していた七四年、インドが地下核実験に踏み切った直後に、日本が核開発に乗り出すとの認識を表明、独自核武装の動きを懸念していたことが三日、機密指定を解除された米公文書から分かった。
七〇年代の対日政策形成に大きな影響力があったキッシンジャー氏が、日本の核保有に懸念を示していたことが、文書で裏付けられた。日本が当時、核拡散防止条約(NPT)を批准していなかったことなどが情勢分析の背景にあったとみられる。
フォード大統領は翌七五年、三木武夫首相との首脳会談で初めて日本への「核の傘」供与を文書で確約するが、日本の核武装に対するキッシンジャー氏の懸念が影響を及ぼした可能性がある。
文書は、インドの核実験から三日後の七四年五月二十一日にシリアで行われた同国のアサド大統領とキッシンジャー国務長官の会談録。シンクタンク「国家安全保障公文書館」が国立公文書館で発見した。
会談録によると、アサド大統領がインドの核実験の評価を尋ねたのに対し、国務長官だったキッシンジャー氏は「パキスタン、中国を神経質にするだろう」と発言。
さらに同氏は「日本も核を開発すると思う」と指摘。「八〇年までに日本の軍事力は甚だしく増大するだろう。核に対する大衆の感情も克服する。日本の歴史は実に好戦的だ」と語った。
アサド大統領との会談は、ゴラン高原でのシリア、イスラエル両軍の兵力引き離しを話し合うことを目的に開かれた。