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□主任検察官の挙動をビデオ記録で非難 弁護団の主張を検察側は否定 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2030850/detail
主任検察官の挙動をビデオ記録で非難 弁護団の主張を検察側は否定
【アルジャジーラ特約31日】フセイン・イラク元大統領の非人道的行為を裁く法廷は31日、弁護側が提示したビデオ記録2本の上映を認めた。ビデオの一本は、検察側証人の宣誓供述が矛盾していることを示した。
最初のビデオは、フセイン被告が、大統領としてアル=ドゥジエイルで演説しているビデオで、そこで同被告は住民に対し、「住民にふさわしい」より良い暮らしを約束していた。住民の多くは没収された土地の補償を得ていなかった。
第2のビデオは、2004年7月7日の祝賀式典の記録で、そこでは1982年にアル=ドゥジェイルで同被告を暗殺する試みがあったことを祝っていた。
この映像は、昨年12月に村民を弾圧するのを正当化するような暗殺未遂事件などなかったと証言した検察側の証人、アリ・アル=ハイダリの姿を記録していた。同証人は、その日に放たれた銃弾はフセイン大統領の訪問を祝うものだと証言した。
ところが、同証人はビデオの中で、「現代史の中での最大の暴君」を暗殺しようとした「英雄たち」を称賛する演説を行っていた。
弁護側は、匿名で出廷しなかった数少ない証人の一人であるアル・ハイダリ氏が偽証罪で訴追されるべきだと要求した。また、弁護団は、法廷に対し、裁判を中断してジャーファル・アル=ムサウィ主任検察官が提出したすべての証拠を再点検することを要求した。弁護側は同主任検察官が事件をねつ造していると非難した。
また、弁護団は2004年のアル=ドゥジェイルでの式典に、ムサウィ主任検察官とみられる男が出席しているビデオを公開した。
弁護側は、ムサウィ主任検察官は証言すれば金を払うと約束し、証言のしかたを指導するために来ていたのであると主張、さらに暗殺事件の後に処刑されたとされている住民の多くが今も存命であると主張した。
ムサウィ主任検察官は、ハイデリ証人が演説した2004年のアル=ドゥジェイル式典に出席していたという弁護側の主張を退けた。同主任検察官は、ビデオの男は式典組織者のアブド・アル=アジズ・ムハンマド・バンダル氏であると述べた。
バンダル氏はこの日、法廷に呼ばれ、ムサウィ主任検察官の隣に立っていたが、二人は非常によく似ていた。同氏は、法廷で、自分がビデオの男であると証言した。
事件当時、ティーンエイジャーでアル=ドゥジェイルに住んでいた証人の一人は「検察官が処刑されたと言う人たちと、私は少し前に食事を共にしました」と証言した。同証人は、処刑されたとされる村民のうち、23人は生きていると語った。
29日の公判でアル=ドゥジェイルには言ったことがないと証言していたムサウィ主任検察官は、ビデオに出てくるのは自分ではないと主張、その人物はマリキ現首相の党であるシーア派のアルダワ党の党員であると述べた。
この日の被告側証言は、フセイン元大統領ら8人の被告団に対する検察側の主張への最も直接的な攻撃となった。
この裁判が昨年10月に始まって以来、2回目となるが、ラーマン裁判長は、フセインもと大統領の異母弟であるバルザン・アル=ティクリット被告に法廷からの退去を命じた。同被告は長い陳述の中で、「私はクルド人に複雑な感情など持っていない。私の親友の何人かはクルド人だ」と述べた。
苛立ちを見せた同裁判長は、元情報機関の長だったバルザン被告を法廷外に退去させながら、「私のことをクルド人と呼ぶのをやめなさい。この被告人が発言するたびに、それは私に毒の刃を突き付けているようなものである」と述べた。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年06月01日14時37分