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□フセイン被告が公平な法廷指揮を要求 検察と弁護側が証拠の取り扱いで対立 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2024781/detail
フセイン被告が公平な法廷指揮を要求 検察と弁護側が証拠の取り扱いで対立
【アルジャジーラ特約30日】サダム・フセイン元イラク大統領の非人道的行為を裁く公判が30日、バグダッドで再開され、フセイン被告は検察と弁護に対して基準を使い分けないよう厳しく抗議した。
この日の公判は、ラウフ・アブド・アル=ラーマン裁判長が弁護側に出廷する弁護側証人リストを提出するよう要請して始まった。
同裁判長は「弁護側はそちらの証人の最終リストを提出する必要がある。われわれは弁護側証人の数人からすでに証言を聞いたが、この調子でいつまでも進めるわけにはいかない。証人が誰であるかをはっきりさせなさい」と発言した。
弁護団のヨルダン人、ジアド・アル=ナジダウィは裁判長の要求を拒否して、真実を明らかにするという最終目的に資する限り、法は弁護側が最も適切と考える方法で証拠を提示する弁護側の権利を保障していると主張した。
弁護側は裁判長に対して、証拠としてビデオ記録を映写するよう求めた。裁判長は、すべての証人の証言を聞いた後で判断すると約束したが、ジャーファル・アル=ムサウィ主任検察官が、ビデオ記録は最初に検察側に見せるべきであると主張、「(訴訟)法第41条を朗読させてほしい」と述べた。同条によると、すべての証拠品は主任検察官を通じて提出されるとしている。
これに対して、弁護人側が反論、法によれば、検察側の証拠も法廷に提出される前、弁護側に提示されるべきだとしていると主張した。弁護側はさらに、主任検察官が法をゆるがせにしているため、証拠を直接、法廷に出すことを求めることに決定したのだと述べた。
ここでフセイン被告が突然、発言を求め、「私はイラクの法廷を尊重している。裁判長が真実を明らかにするために、いかなる機会も逃さないことを求めたい。そして、主任検察官が自分が見せたい証拠をすべて見せているように、弁護側も同じようにすることを裁判長は許すべきだと要請する」と述べた。
イラク人の弁護人は「主任検察官は、法が自分に役立つ時は法を適用し、法が弁護側と被告人に有利な場合は、そうしない」と陳述した。
エジプト人のムハマッド・アル=ディブ弁護人はタハ・ヤシン・ラマダン元副首相の担当だが、裁判官に対して証人の保護を求め、文書を手にして、「当局は私に対して、法廷での明確な決定が必要だと連絡してきた。裁判長。当局に対して、弁護側証人を保護するよう指示を出すよう、公式に申し立てする」と述べた。
イラク人弁護人は、前回の公判で証言した証人の一人がすでに殺害されているという事実を公にした。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年05月31日02時37分