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イラクでは27日、モスル近郊の米、イラク両軍合同の基地内で起きた自爆攻撃のほか、バグダッドでもロケット砲による攻撃が起きるなどして全土で計51人が死亡、77人が負傷した。バグダッドでは、さらに貿易会社の従業員16人が武装勢力に拉致された。
前日から2日間の死者は、AP通信の集計で少なくとも150人に達した。正式政府樹立に向けた協議が進まない中、スンニ、シーア両派の衝突はなお激しさを増している。
バグダッドの商業ビル周辺にロケット砲2発が撃ち込まれた事件では、計8人が死亡した。また、バグダッドや中部バクバでサドル師派の拠点が相次いで攻撃され、1人が死亡、5人が負傷した。
一方、モスル近郊の基地で体に爆弾を巻いた男が自爆し、計40人が死亡した事件については、アルカイダ系組織が犯行声明をインターネットに出した。
バグダッドでは26日にモスクで同師派支持者の殺害事件が起きているが、バグダッド州知事はこの事件に抗議するとして米軍への協力停止を表明した。
また、シーア派与党の統一イラク連合(UIC)のマーリキー広報官も「UICは、イラク政府が早急に治安権限を回復するよう求める」と述べるなど、米軍への非難が強まっている。
米軍は「武装勢力16人を、イラク治安部隊が殺害」と主張しているが、イラクのアルエンジ国務相(治安担当)はロイター通信に「礼拝中のモスクにイラク治安部隊に伴われた米兵が乱入し、非武装で無抵抗の市民37人を、後ろ手に縛った上で銃殺した」と述べた。
ただ、サドル師派民兵組織マフディ軍が、モスクで私設の「法廷」を開き、スンニ派を処刑していたとの情報もあり、米軍とイラク治安部隊が鎮圧に乗り出した可能性もある。
イラクでは、2月末のアスカリ廟(びょう)爆破事件以後、マフディ軍がスンニ派への報復活動を活発化させており、カリルザード米大使は「民兵を鎮圧する必要がある。イランが資金援助や訓練を施している。今や(スンニ派)武装勢力よりも、民兵の方がより多くのイラク人を殺害している」と述べている。
http://www.asahi.com/international/update/0328/004.html
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26日バグダツドのモスクでの戦闘に関する写真 Getty Images