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□「記者でも米軍のスパイなら殺す」 イラクの抵抗勢力がTV会見 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1803060/detail
「記者でも米軍のスパイなら殺す」 イラクの抵抗勢力がTV会見
【アルジャジーラ特約25日】中東の衛星テレビ局アルジャジーラは25日、駐留米軍と戦うイラク抵抗勢力の関係者とのインタビュー番組を放映、その中で同関係者は「国内で活動する外国人記者たちを常に監視しており、米軍のスパイと分かれば殺害する」と述べた。
インタビューを受けたのは「イラク・イスラム軍」の報道担当と名乗るイブラヒム・シェンマリ氏だが、画面に出た同氏の顔にはぼかしが入っており、人相などは特定できなかった。
シェンマリ氏は2003年のイラク戦争開始以来、多くの市民が自動車爆弾テロに巻き込まれて死亡していることに対し、「抵抗勢力をおとしめるための米軍による仕業」との見方を示した。
その上で同氏は「組織の治安部門が常に外国人記者たちの行動を監視し、スパイの疑いがあれば拘束し、司法部門が調べ、無実なら釈放する。しかし、占領軍とのつながり、協力関係が分かれば、ジハドに添った形で処罰を加える」と明らかにした。
シェンマリ氏はまた、イタリア人のエンゾ・バルドニ記者が04年に拉致、殺害された事件は「イスラム軍」の犯行だったと認めたうえで、「同記者は米軍のスパイだった。それを示す証拠はいくらでもあった」とし、殺害の”正当性”を主張した。
しかし、同時期に拉致したフランス人記者2人については、「スパイとの証拠は無く、その後、2人を解放した」と強調した。
イラクではこれまでに外国人200人超に加えイラク人数千人が拉致被害に遭っている。外国人のうち約半数は既に解放されたが、殺害されたのも54人に上り、約50人が依然拘束されたままになっている。
シェンマリ氏は「イスラム軍」も拉致事件に関係していることを認めながらも、「われわれが無実の市民たちを標的にすることはない」と釈明した。
また、首都バグダッドをはじめイラク各地で発生している自動車爆弾テロについて、シェンマリ氏は「事件の多くが米軍による犯行との情報を得ている。米軍はこれらのテロを抵抗勢力の仕業と偽り、イラク国民が抵抗勢力を見限るよう仕向けている」と批判した。
このほかシェンマリ氏はイラク新政権について、「派閥の集まりで構成され、スンニ派が冷遇されている」とし、「イスラム軍が政権当局者と交渉することはない」との姿勢を示した。
また、米軍との交渉の可能性について、シェンマリ氏は「抵抗勢力の存在を認め、イラクからの撤退スケジュールを設定しない限り、イスラム軍が米軍と交渉する余地は全くない。米軍との交渉は『撤退交渉』でしかあり得ない」と強調した。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)
2006年03月26日14時07分