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http://www.cnn.co.jp/world/CNN200603240016.html から転載。
2006.03.24
Web posted at: 15:37 JST
- AP
カブール(AP) アフガニスタンでイスラム教からキリスト教に改宗した男性が起訴され、死刑宣告の可能性が指摘されている裁判に、欧米諸国から批判が集中している。一方、アフガンの宗教指導者らは、「欧米の圧力に屈してはならない」と強く主張。議論は激しさを増している。
裁判にかけられているのは、アブドル・ラフマン氏(41)。02年まで9年間ドイツに住み、アフガン難民を支援するキリスト教系の国際団体で働いていたとされる。同氏が改宗を宣言したのに対し、アフガンのイスラム法に基づく裁判が先週から始まった。有罪となれば死刑を言い渡される可能性が高い。
米国のライス国務長官は23日、カルザイ大統領と電話で会談し、事態の「善処」を求めた。ライス長官のスポークスマンによると、長官は裁判の中止やラフマン氏の釈放といった具体的な要求は控えたものの、「アフガン国民は、信教の自由が保障されていることを知るべきだ」と訴えた。この問題をめぐっては、ブッシュ米大統領も「深い懸念」を表明し、アフガン政府に「自由という普遍的原則に従ってほしい」と呼び掛けている。
また、ドイツのメルケル首相は記者団とのインタビューで、「カルザイ大統領との電話で、ラフマン氏は死刑にしないとの確約を得た」と語った。アフガン当局は22日、ラフマン氏の精神鑑定を実施する必要があると発表するなど、処刑を避ける道を模索している模様だ。
しかし、カブールのイスラム教指導者らは「ラフマン氏の精神に異常はない」「国際社会を恐れているのか」と、当局を激しく非難する。旧タリバン政権への抵抗運動で知られる穏健派、アブドル・ラウルフ師も、AP通信とのインタビューで「イスラム教を拒否することは神への侮辱であり、許されることではない」と主張。「釈放された場合は、(同氏を)国民の手で切り裂くよう呼び掛けるつもりだ」と語り、「生き残る道は亡命しかない」との見方を示した。
これに対し、シーア派指導者のサイド・ミルホサイン・ナスリ師は「ラフマン氏が欧米で生き永らえれば、後に続こうとする者が出る。死刑という前例を残すことが重要だ」と主張する。ナスリ師はまた、欧米諸国に「わが国への援助には感謝するが、どうかこの問題には干渉しないでほしい」と訴えている。