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□世界の情報衛星丸裸、米科学者らがネットに軌道や高度 [読売新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060320-00000107-yom-soci&kz=soci
世界の情報衛星丸裸、米科学者らがネットに軌道や高度
安全保障上の理由で、詳しい情報が一切公開されない日本の情報収集衛星2基の軌道や高度などのデータが、海外の天文学者らが開設した複数のウェブサイトに米軍事衛星など世界各国の衛星とともに掲載されていることがわかった。
専門家は、データをもとに偵察対象地域が衛星の動きを把握し、日本の脅威となる活動を隠ぺいすることも可能としており、衛星の運用面で一層の対策が迫られそうだ。
ウェブ上にデータを公開したのは、米国の有力科学者組織「憂慮する科学者同盟(UCS)」と米ハーバード・スミソニアン天体物理センターの科学者ら。UCSは18日、昨年末に開設した世界の衛星約800基の情報を記載したデータベースに、日本の情報収集衛星2基の高度や軌道の傾き、地球を回る周期などの正確なデータを加えた。
天体物理センターの科学者は、宇宙空間に漂う物体の一つとして、北米航空宇宙防衛司令部が、暗号のような特殊な表記で公開している情報を解読。その上で、衛星2基を実際に観測し、その結果をネット上に一般でも読める形で掲載し、一部の観測家に知られていた。
これらの情報は、正しい軌道を反映したものと見られる。偵察対象地域が衛星の動きに合わせ、活動を停止するなどの恐れも指摘される。現在2基の情報収集衛星を増やすなどの対策が求められる。
2003年3月の情報収集衛星打ち上げ直後に米航空宇宙局(NASA)も一時的にデータを公表したが、一部のアマチュア観測家のネットに転載されたため、削除されたことがある。
しかし、これとは別に、UCSの科学者らは「宇宙は公共の物」との信念から、衛星の最新データの掲載を続けているため、ネット上から情報を消し去ることは困難な状況だ。米国の軍事衛星も同様に公表されており、宇宙ごみ(デブリ)に偽装した米軍事衛星の存在が明るみに出たこともある。
2基の運用を担当する内閣衛星情報センターはネット上に軌道情報が公開されたことについて「一切コメントしない」との姿勢を貫いている。
(読売新聞) - 3月20日14時36分更新