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辛口時評060319
ユーゴ大統領ミロシェヴィッチの獄死に想うメディア報道の虚偽の深淵
3月11日、ユーゴスラビア元大統領、スロボダン・ミロシェビッチの獄死が報道された。
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http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060312k0000m030097000c.html
旧ユーゴ:ミロシェビッチ元大統領、拘置施設で死去
スロボダン・ミロシェビッチ ユーゴスラビア元大統領
【ブリュッセル福原直樹】オランダ・ハーグの旧ユーゴ国際戦犯法廷は11日、元ユーゴスラビア連邦大統領のミロシェビッチ被告(64)がハーグの拘置施設で死去したと発表した。
元大統領は90年の選挙で旧ユーゴ連邦セルビア共和国の大統領に就任。97年にはユーゴ連邦大統領に就任した。90年代のクロアチア紛争、ボスニア紛争や、99年のNATO(北大西洋条約機構)空爆へと発展したコソボ紛争に関し、「人道に対する罪」「大量虐殺」などで99年5月に同法廷に起訴された。00年9月の大統領選で敗北、01年4月にはセルビア当局によって逮捕され、6月にはハーグの法廷へ移送された。
第二次世界大戦後、欧州では最悪の悲劇となったバルカン半島での「民族浄化」を指揮した責任で、国家元首として初めて戦争犯罪を問われた。審理は継続中だが、心臓と高血圧の疾患を抱え、最近は健康状態を理由にたびたび中断していた。
同法廷の広報官によると11日早朝、看守が独房を開いた際に死亡していた。死因に不審な点はなかったという。
◇最も憎まれ、最も愛された大統領
【パリ福井聡】11日に死去したミロシェビッチ元ユーゴスラビア大統領は、冷戦崩壊後、民族紛争の弾薬庫となったバルカン半島に10年余り君臨した。その間、政治危機に直面するたびに民族感情に火を付けて人心を掌握し、欧米諸国からは「民族浄化を指揮した」と非難を受けたが、国内的には野党各派を分断・弾圧する一方、保守派からは圧倒的支持を得た。「最も憎まれ、最も愛された大統領」だった。
同氏は90年代にバルカンで相次いで起きたクロアチア、ボスニア、コソボの紛争の際、常に「受難のセルビア」を演出する形で国民の心情に訴えかけ、自らの地位を保った。欧米諸国はボスニア和平交渉では同氏を利用したが、99年のセルビアによるコソボ抑圧では北大西洋条約機構(NATO)が対ユーゴ空爆を実施。しかし、空爆後も、同氏は国民の反NATO感情を引きつけて地位にとどまった。
ミロシェビッチ氏の最大の罪は、側近登用と反対者弾圧で人々を恐怖に陥れ野党を分断した政治手法と、旧ユーゴ連邦を孤立化させ経済制裁を招き、国民の暮らしをどん底に突き落とした点だった。コシュトゥニツァ前大統領はこの点を突き、00年の大統領選で勝利。しかし、選挙後はミロシェビッチ氏を訴追せず、同氏は社会党党首のまま政治活動を続けた。
同氏は国内で論議があった末、01年6月末に超法規的に国際戦犯に引き渡された経緯がある。欧米諸国に強く要求された新政権が、援助と引き換えに「前大統領を売った」とも言われる。
戦犯法廷でもなお「セルビア人の大義」を主張し続け、セルビア人にとって認めたくはないが否定できない、愛憎半ばする存在だった。
毎日新聞 2006年3月11日 21時43分 (最終更新時間 3月12日 1時06分)
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本日、2006年3月19日、ユーゴ戦争当時の日本の運動、略称「ユーゴ・ネット」の仲間から、国際行動センターの声明の訳文が送られてきたので、以下の投稿をした。
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ユーゴスラヴィア大統領の獄死について(IAC)の声明
http://www.asyura2.com/0601/war79/msg/531.html
投稿者 木村愛二 日時 2006 年 3 月 19 日 17:12:47: CjMHiEP28ibKM
ユーゴスラヴィア大統領の獄死について(IAC)の声明
元米司法長官のラムゼイ・クラークが代表する国際行動センターは、ユーゴスラヴィアのスロボダン・ミロシェヴィチ大統領の死を、ハーグの裁判所と刑務所当局に殺害されたとしている。
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1999年の夏には、ニューヨークで開かれた国際行動センター主催の「NATOを裁く独立戦争犯罪法廷」に参加した。そこで入手したヴィデオの日本語版を作成し、以下で頒布している。
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http://www.jca.apc.org/~altmedka/hanbai-vtr.html
木村書店(映像部)
『NATOの標的』−ユーゴ“空爆”の実態 日本語版−
(岩川事務所/2000年/VHS 30分/頒価3000円)
原作 国際行センター(ラムゼイ・クラーク代表)
International Action Center
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旧ユーゴスラビア連邦共和国の問題は、日本では、ほとんどに知られていない。連邦の構成国の中ではセルビア、個人としてはミロシェビッチが、アメリカの仇敵である。石油産出国、とりわけアラブ諸国の中でのイラク、サダム・フセインと、似たような位置付けである。
アメリカは、セルビアの「悪魔化」のために、セルビア兵によるイスラム女性のレイプ、大量虐殺のデマ記事を布し、世界中に強い印象を植え付けた。以下のごとくに、記事の「捏造」が発覚しても、トカゲの尻尾切りの記者の退社程度で終わり、一般の第一印象は、そのまま残る。
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http://www.asyura2.com/0401/war46/msg/945.html
投稿者 木村愛二 日時 2004 年 1 月 19 日 20:42:42:CjMHiEP28ibKM
日経:USA Today花形記者がセルビア人の大量虐殺捏造で辞職のNYT原文
日経の本日夕刊に囲み記事、見出しは、「米紙USAトゥデー記事ねつ造疑惑浮上」「記者が自主退職」、ただし、「ねつ造は否定」の見出しなれど、ニューヨークタイムズには詳しい記事あり。
長期にわたる同僚の疑いが、つぎつぎに立証された模様である。どこかの国の新聞でも、ヴェトナム戦争の連載記事、「戦場の村」などで、名をはせた著名記者がいたっけが。最初から、でっち上げしてる
と、多くの同僚、同業者の間では、評判だったのに、新聞社は重宝してた。
今でも、週刊金曜日とかのインチキ雑誌の経営者として、読者を騙し続けている。明日は、彼が被告の講談社、ヴューズ「正義を売る商店、朝日新聞」連載記事への誹謗中傷事件の判決が下る予定だが、馬鹿馬鹿しくて、法廷に行く気も起きない。
別途、南京攻略戦の毎日新聞(当時は東京二日日新聞)の百人斬り競争でっち上げ記事をも、さらに残酷にでっち上げて、これでも被告になっている「本蛇蝎一」のことである。
おい、この破落戸、言論詐欺師、アメリカにも、でっち上げ破落戸記者の仲間が、またが増えて、おい、嬉しいだろ!
これでもまだまだ、米日大手メディアに騙され続ける読者、視聴者が絶えないのだから、マス「ゴミ」商売は、繁盛、繁盛、「浜の真砂が尽きるとも、世に、でっち上げ記者の種は尽きまじ」
[後略]
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ユーゴ戦争の時期には、かなりの数の情報を発し、以下のユーゴ戦争報道批判特集に収めてある。
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http://www.jca.apc.org/~altmedka/yugo.html
ユーゴ戦争報道批判特集
[中略]
2000.5までの『憎まれ愚痴』記事
1「虐殺」デッチ上げ/2『プレイボーイ』連載/3一覧表型/4コソボの運命/5Racak検証その他/6.亜空間通信抜粋記事
1999.7.16.連載開始 。
緊急連載:ユーゴ人道介入の口実「虐殺」デッチ上げ一括リンク
1)わが介入への逡巡と周辺徘徊の経過
2)情報収集の基本:「ありとあらゆる手段を尽くす」
3)野次馬ジャーナリズムがメディアの正統派
4)情報収集と分析に当たっては「味方」をも疑え
5)100年前の至言「嘘のニュースは世界を一周」
6)髪の毛もよだつ偽情報を貪る商業メディア
7)軍事の経済的土台:石油資本帝国に臆する報道
8)Annex-Bの主任務は自国民対象の「謀略」
9)アルバニアがコソボを合併:米21世紀予測地図
10)東チモールでもアメリカの本音は石油確保
11)「米ロ覇権争い」カスピ海石油の報道状況
12)カスピ海石油争奪戦の経済誌記事
13)森は愚か木も見ぬ風評報道の代表:朝日新聞
14)ラチャク村「虐殺」訂正を渋る「沽券」習性
15)喧嘩両成敗に陥る不精な自称平和主義者
16)ユーゴ侵略vsチェチェン侵略&カスピ海石油パイプライン
17)「角が立つ」恐れて歪む平和論の矯正法
18)悪魔化謀略を見抜けず反省せず惚け通す厚顔無知
『週刊プレイボーイ』ユーゴ戦争連載一括リンク
1.嵌められたミロシェヴィッチ
2.捏造された民族浄化事件[ラチャク村「虐殺」]
3.『正義のゲリラ』コソボ解放軍の驚くべき正体
4.[麻薬密輸]マフィアに汚されたコソボの大地
5.アメリカが行ってきた悪魔の情報操作
6.ユーゴ高官が告発する《NATO空爆》の大嘘
7.ユーゴ軍司令部高官/怒りのNATO批判
8.KLAと米政界の《闇》の同盟を暴け!
9.KLAから米政界に流れた『黒い金』
10.NATOが犯した『環境破壊』という大罪
11.NATOが撃ち込んだ劣化ウラン弾という悪魔
12.セルビア人ジャーナリストが目撃した『コソボの悪夢』
13.ヨーロッパが狙ったコソボの《眠れる天然資源》
総括編1.クリントンが作り上げた"空爆"の実態
総括編2.最終回「空爆」は世界に何をもたらしたか
(最新!21世紀アメリカの世界戦略を考える)リンクより (その1)1992年の公開情報でコソボの運命は予測できた
基本的提言:熟年・非武装・無抵抗・平和部隊
10号:「戦争報道」の政治的位置付け温故知新
13号:北朝鮮に警告射撃、ユーゴに空爆、本誌にメール爆弾?!
16号:「モニカ戦争」コソボ空爆の歴史背景疑惑
17号:好戦報道を疑うための「3題話」
18号:コソボの止まらない非武装平和部隊の提言
18号:セルビアはファッショか否か論争に一言
19号:コソボ問題での自主メディアへの過信の危険
20号:アムネスティ報告に曲訳?!
20号:誤爆報道で消えた「民族浄化」?
21号:BBC-NHKユーゴ特集が立証する民族浄化の嘘
21号:誤爆再論・米軍事評論家も技術に疑念
21号:判定・アメリカ敗れたり!
21号:アルバニア系10万人の不明が殺害?
22号:ユーゴ空爆の基本的構造の考察
22号:コソボ難民支援で税金2億円の行方?
22号:ユーゴ「戦争」の用語表現を巡る雑談
23号:一方的報道(『ボスニア戦記』)による悪魔化
23号:旧ユーゴ国際戦争犯罪法廷の規則(英文)
23号:国際戦争犯罪法廷に起訴されるべきはNATOだ!
23号:前例・ニュルンベルグ裁判所
23号:コソボ解放軍(KLA)麻薬謀略作戦
23号:米警察ユーゴ反戦デモ不許可・抗議を!
24号:コソボ撤退受諾:騙し討ちを許すな!
25号:勝利宣言うわずり鉄の女vs桶狭間ロシア軍
25号:旧ユーゴ国際裁判所規定
26号:Ramsey Clark国際戦争犯罪法廷の呼び掛け
26号:ユーゴ「虐殺」報道他の裏話
27号:劣化ウラン弾禁止国際キャンペーン発足
27号:ユーゴでも使われた劣化ウラン弾の科学論文
27号:NATOを裁く国際戦争犯罪法廷の調査項目
27号:(英文)NATOを裁く国際戦争犯罪法廷の点検項目
28号:ユーゴ連邦、1100万人「勝利!」の判定
28号:アメリカ議会でユーゴ問題外交極秘メモ暴露
29号:バルカン半島を破滅に導くアメリカの誤算
29号:ユーゴの次にロシア分解で狙うカスピ海底油田
33号:訪米報告(1):ユーゴ戦争で米ユダヤ人社会に亀裂
33号:訪米報告(2):KLA sag(ゴロツキ)か、NATO&G7sagか?
35号:初端からユーゴ戦争は大手デマ宣伝横行
36号:NHKコソボ「お利口」特集のNATO提灯持ちに唖然
37号:ユーゴ発表:ユーゴ戦争の被害と告発
37号:ユーゴ挑発Annex-B国際ザル報道に憮然!
37号:コソボの人口、90%アルバニア系、か?
38号:NHKの嘘、嘘、大嘘、「大本営発表」!
41号:コソボ国際ザル報道の最新驚愕実例
Racak検証
22号:検証(1):ユ−ゴ「民族浄化」の定義と真相(1)
24号:検証(2):農民虐殺デッチ上げでBBC他を戦犯告発
24号:検証(3):何とまた『読売新聞』だけが「演出」疑惑
報道
24号:検証(4):朝日は遅れてローマ発米従属記事
25号:検証(5):Racak共同全配信、裁判所規定入手
25号:検証(6):Racak事件発生当初のセルビア内務省声明
25号:Racak検証(7):セルビア内務省声明訳文&訂正
25号:Racak検証(8):最も扇情的だった読売新聞
25号:Racak検証(9):共同通信「ラチャク」村事件の配信状況
26号:Racak検証(10):『ル・モンド』(1999.1.21)
26号:Racak検証(11):『リベラシオン』(1999.1.22)記事
26号:Racak検証(12):『ワシントン・ポスト』(1999.1.28)記事
27号:Racak検証(13):「真偽めぐり論争」KLA制服?
27号:Racak検証(14):ペンは剣より酷い「発表報道」の典型
28号:Racak検証(15):市民を汚染する作為情報
30号:Racak検証(16):ラチャク「虐殺」発表者ウォーカーの正体(前)
30号:Racak検証(17):ラチャク「虐殺」発表者ウォーカーの正体(後)
30号:Racak検証(18):待望の『ル・フィガロ』記事(前)
32号:Racak検証(19):仏疑惑報道を国際行動センターも感知
34号:Racak検証(20):NHKユーゴ「虐殺」録画求む!
35号:Racak検証(21):NHK&東大教授が陥ったKLA売り込み映像の罠
36号:Racak検証(22):待望の紙ゲリラ反撃はワシントン取材
36号:Racak検証(23):NHK「現地ルポ」採用の危うさ
39号:Racak検証(24):先のユーゴ戦争mail&HPに注記
Racak検証(25)嵌められたミロソビッチ(playboy1)は
『週刊プレイボーイ』ユーゴ戦争連載一括リンク
.亜空間通信(2002.12阿修羅投稿より再録・リンク変更 旧リンクは個別記事の右上に記載)
958号(2005/02/04)【NHKに告ぐ:放映番組常時公開せよ!当面は話題沸騰の4回シリーズの3回目ユーゴ問題で提訴する】
944号(2005/01/21)【アメリカの侵略戦争提灯持ちを反戦と勘違いする無知蒙昧不勉強の朝日新聞読者に呆れ果て慨嘆!】
887号(2004/11/10)【「香田さん遺体誤報処分」共同通信にさらに重大なユーゴ戦争ラチャク村民虐殺米御用報道の実績】
744号(2004/03/08)【国連ハーグ戦争犯罪法廷の法廷助言者がミロソヴィッチ大統領告発取り下げ勧告】
717号(2003/12/30)【アメリカ中心覇権横暴に反撃の狼煙か旧ユーゴ国際戦犯法廷ミロシェビッチ被告も議席確保の朗報】
527号(2003/03/20)【イラク処理は南北油田地帯制圧後ユーゴ方式でドル・円注入「民主化」戦略予測】
473号(2003/01/07)【米戦犯裁く自称アフガン民衆法廷「偽の友」前田朗教授2重3重の欺瞞の果て唖然】
472号(2003/01/02)【「アフガン民衆法廷」企画の軌道修正の参考にユーゴ戦争と米情報操謀略を概説】
471号(2003/01/01)【年越「法匪」米帝謀略典型ユーゴ・リンチがアフガン平和運動に及ぶ迷妄を喝破
465号(2002/12/23)【平和運動にも「偽の友」あり必ず朝日が顔出す法則が非暴力平和隊で露呈中警告】
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しかし、今や、ミロシェヴィッチの獄死に、メディア報道の虚偽の深淵を想うのみである。この虚偽の深淵への想いは、当時と同じである。
以下は、今から7年前、1999年の想いの一端である。
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http://www.jca.apc.org/~altmedka/yugo-1.html
ユーゴ人道介入の口実「虐殺」デッチ上げ
(その1)わが介入への逡巡と周辺徘徊の経過
ユーゴ問題については、別途、mail、Web週刊誌『憎まれ愚痴』で、連続の特集報道をしているが、その資料収集に至る経過とその後の変転の曲折を、物語形式に綴り直し、その作業を通じて、さらに分かりやすくし、自分なりにも問題点を深めていきたい。
さて、まずは、ことの発端だが、私は、「コソボ虐殺“演出説”」と題する『読売新聞』(1999.1.24)の記事を、地元の図書館の縮刷版で発見した時には、いわゆる発見の喜びを味わったのではなくて、実は、何を隠そう、「嫌な予感」が当たったという重苦しい気分に襲われてしまったである。
この『読売新聞』(1999.1.24)記事そのものの全文は、すでに、紙の印刷の個人新聞に入れて配布したし、多くの仲間にmailで送った。わがホームページで実験中のWeb週刊誌『憎まれ愚痴』にも入力した。下記のURLである。
http://www.jca/apc/org/~altmedka/ron-24-yom.html
要約して説明すると、NATO軍がユーゴ空爆開始の最大のきっかけとした「ラチャク村のアルバニア系住民45人の虐殺事件」の報道が、実は嘘で、欧米が後押しをする「コソボ解放軍」によるNATO軍呼び込みのための「演出」だったという疑問提出の記事である。
ただし、この記事は、日本でも世界でも最大発行部数を誇る『読売新聞』の独自取材の結果ではなくて、パリ支局発、現地の『ル・フィガロ』『ル・モンド』『リベラシオン』各紙の報道の短い要約紹介である。
世界第2位の発行部数を誇る『朝日新聞』は、これらのフランス紙報道の要約紹介を、最大かつ最強の競争相手の『読売新聞』に抜かれたことも手伝ってか、少なくとも5日間は棚上げにした。この種の業界内だけの意味しかない、実に下らないスクープ合戦、結果的には読者無視となる意地っ張りの堕落の習性は、まさに、日本の大手メディアの通弊として、広く関係者に知れ渡っている。
衰えたりとはいえ、世界第3位の発行部数の『毎日新聞』は、たったの1人のパリ支局員の手が、いや目が、回らなかったこともあってか、以上のフランス紙報道を、まったく無視した。現在わが家に宅配される唯一の日刊紙、『日本経済新聞』も、『毎日新聞』と同様だった。『産経新聞』は縮刷版がないので、この際、割愛する。
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http://www.jca.apc.org/~altmedka/