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□イラン、北朝鮮、パキスタンが米国の脅威 米外交専門家の見方 [ベリタ通信]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1785578/detail
イラン、北朝鮮、パキスタンが米国の脅威 米外交専門家の見方
ブッシュ米大統領はこのほど、外交軍事政策の基本となる「国家安全保障戦略」を発表し、民主主義の進展を阻害している圧制国家として北朝鮮、イラン、シリア、キューバ、ベラルーシ、ミャンマー(ビルマ)、ジンバブエを名指しした。この中で、米国が今後最優先に取り組む必要のある国は、外交専門家の間でもイランで一致している。米誌アトランティック最新号が、米国の一流外交専門家にアンケートし、今後10年間にわたり、米国の安全保障上の脅威となる国を列記している。(ベリタ通信=苅田保)
ブッシュ大統領は、前回の2002年9月の「国家安全保障戦略」では、大量破壊兵器を含む米国への脅威を除去するためには先制攻撃を辞さないと、強硬姿勢を打ち出した。しかし、2003年3月のイラク開戦から3年が経過し、イラク国内の政治安定化は依然実現してない。このため、今回の安全保障戦略では、前回の強気一辺倒の単独行動主義を見直し、同盟国の力を借りて外交的な努力も行う現実的な政策を打ち出している。
今回の安全保障戦略で圧制国家に指定された国々は、米国との軍事力や経済力で比較すると、一部を除き、横綱と幕下に近い格差がある。そのため、外交専門家からみると、米国にとって本来的に脅威となるのは、イラン、北朝鮮のほか、中国、ロシアなど国家群になりそうだ。
アトランティック誌は、米国の外交政策に精通している論客にアンケートし、米国の最大の脅威となる7カ国についてポイント制で順位をつけた。脅威となる国家は、イランがトップで、次いで北朝鮮、パキスタン、中国、サウジアラビア、イラク、ロシアの順になった。
回答したのは、クリントン政権下のオルブライト元国務長官、カーター政権下のブレジンスキー元大統領補佐官のほか、ブッシュ大統領(父親)下のイーグルバーガー元国務長官、保守派の論客マックス・ブーツ氏ら。匿名で7カ国の脅威に対するコメントも掲載された。
それによると、イランが脅威のトップになったのは、イランが独自のウラン濃縮作業に固執し、核兵器開発にこだわっているのが原因だ。米国に敵対する核保有国イランの出現に米国内で強いアレルギーがあることを裏付けている。またイランがイスラム原理主義国家であり、米国の同盟国イスラエルの存在を脅かしかねないことや、テロを支援していることにも強い警戒感を示している。
北朝鮮については国際テロ組織アルカイダや他の反米国家に北朝鮮から核技術が流出することを警戒。また経済的に苦境に陥っている北朝鮮が、今後10年間のうちに内部崩壊するとの意見もあった。
パキスタンは核保有国でありながら、政治的に不安定であり、クーデターが起きれば、核の流出も懸念されるとした。中国は軍事大国化し、また急速な経済発展で石油資源を必要しており、米国にとって潜在的な脅威国家になっている。
サウジアラビアは民主化の促進が課題で、政権内の腐敗も指摘された。イラクに関しては、イスラム原理主義国家の出現を警戒している。ロシアは、独裁体制に傾きはじめており、今後西側の権益と衝突する可能性があるとしている。
2006年03月19日00時05分