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2006年 3月19日 (日) 03:03
http://news.goo.ne.jp/news/sankei/kokusai/20060319/m20060319009.html
【ミンスク=内藤泰朗】旧ソ連構成諸国のうち「欧州最後の独裁国家」と名指しされるベラルーシで十九日、大統領選挙が行われる。十二年におよび権力を握るルカシェンコ大統領(51)の三選が確実視される中、欧米諸国は、投票を前に野党活動家らへの弾圧を強める同政権に反発している。しかし、同国内では「暴君」と呼ばれながらも、同大統領への不満の声は予想以上に少なく、「独裁」の継続は避けられない情勢だ。
ルカシェンコ大統領は十七日夜、国民向けのテレビ演説で、ベラルーシでは「(野党勢力による)政権転覆や政権奪取はあり得ない」と断言し、ウクライナやグルジアなど旧ソ連圏で相次いだ民衆の街頭デモによる「革命」再来の試みを、ありとあらゆる手段を講じて阻止すると強い調子で警告した。
大統領選挙には、二〇〇四年に三選を禁じた憲法を改正し、長期政権化を可能にした現職のルカシェンコ氏のほか、民主野党勢力の候補二人を含む三人が出馬。政権側は、支配下にある主要メディアや国家機関を通じて「秩序と安定」を訴え、経済的にも少しずつ改善されているとアピール。さらに「国家転覆行為」には、最強硬手段に訴えると脅しており、「アメとムチ」で三選を確実なものにしようとしている。
政権側はさらに、旧ソ連圏で反政権街頭デモが政権転覆につながった民衆革命の再来を警戒。公安組織・国家保安委員会(KGB)のスホレンコ長官は十六日、「野党がクーデターを画策しており、デモ参加は国家に対するテロ行為とみなし、死刑もあり得る」と警告した。
野党側は十九日夜、首都ミンスク中心部で選挙監視集会を計画。恐怖を克服し、花を手に集会に参加するよう反大統領派に呼びかけており、不測の事態も予想される。