★阿修羅♪ > 戦争79 > 478.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
【ロシア政治経済ジャーナル】NO375アメリカの挙動不審3(アメリカ政府はバ
カなのか?)06年2月16日号
http://www.mag2.com/m/0000012950.htm
★アメリカの挙動不審3(アメリカ政府はバカなのか?)
「アメリカに攻撃される可能性が高いのは、まずイラク、そしてイランである。」
(ロシア政治経済ジャーナル105号=2002年2月1日号世界大戦前夜-2)
「皆さんの知らないところで、すでにだいぶ前から、戦争の準備が行われて
いることがご理解いただけたでしょうか?
アメリカは、テロ支援、核開発を理由にイランを攻める」
(ボロボロになった覇権国家 http://tinyurl.com/dypky 236p)
世界一の借金大国アメリカ。
破産寸前なのに、中東民主化・中国民主化の戦いをやめる気はないようで
す。
▼アメリカ政府はバカなのですか?
今まで、とっても気になることを書いてきました。
・イランには核兵器がない。北朝鮮には12個ある。でもアメリカはイランを攻
撃したい。
・アメリカは破産寸前なのに、軍事費は52兆円。中東・中国を民主化する気
満々。
今回はもう一つ気になることを。
私は普段あまりイラつかないのですが、とっても気になっていることがありま
す。
それは、最近「みなさん世界の覇権国家アメリカをバカにしていませんか?」
ってことなのです。
1、ブッシュは9.11を知らなかった?
あたかもルーズベルトが真珠湾攻撃を知らなかったかのごとく。(???)
しかしですよ、9.11が起こることは、かなりの人が知っていたらしいのです。
例えば、世界一予測があたる国際金融スペシャリスト増田俊男先生の名著
「ブッシュよおもえもか・・・」には、グラフ入りで、9.11直前に航空会社と保険
会社の株売買高が急増していることが書かれています。
「9月11日の犯行はかなり知られていたようである。航空会社や保険会社の
株の売買高が、事件の数日前から通常の2倍から3倍にもなっている。
事件後、株式市場が再開された9月17日の売買高が異常だからわかりにく
いかもしれないが、この急速な売買高の伸びは事件を見越したカラ売りで
ある。」(「ブッシュよおもえもか・・・」(増田俊男 風雲舎)
株を売買している人が9.11のことを予測していたのに、ブッシュは知らなか
った?
2、ブッシュはフセインがアルカイダと関係ないこと、大量破壊兵器がないこ
とを知らなかった?
フセインがアルカイダと関係ないこと、これは研究者の間では常識でした。
そして、大量破壊兵器がないことは、国連の査察団が「ありません」と報告
しています。
でも、ブッシュはフセインがアルカイダと関係ないこと、大量破壊兵器がない
ことを知らなかった?
3、ブッシュはアフマディネジャドが勝つことを予測できなかった?
イラン前大統領のハタミさんは、一生懸命欧米との融和につとめた人です。
しかし、アメリカは、そんなイランを「ならず者国家!」「悪の枢軸!」と呼び
追いつめていきました。
それで、反米大統領が出現することは当然のながれだと思うのですが。。。
4、ブッシュは、ハマスが勝つことを予測できなかった?
ぶっ倒れたイスラエルのシャロンさんも、パレスチナ自治政府も、「選挙をすれ
ば、ハマスが勝ちますよ」とアメリカ政府に警告していました。
でも、アメリカがごり押しして、選挙をさせた。
結果は予想どおり、ハマスの圧勝。
ライスさんはこの結果について「想定外だった」
皆さん、これらの出来事についてどう思います?
もしブッシュとアメリカ政府の中枢が、9.11が起こることを知らず、イラクの真実
を知らず、イランに反米大統領が登場することを予測できず、ハマスが勝つこ
とも予測できなかったとすれば。
これってなんというのでしょう。
なるべく穏やかな表現をさがしたいですね。
まあ。。。
頭わるいってことでしょ。(^▽^)
いや表現きつすぎるかな。
もっと穏当な表現は。。。
バカってことでしょ?(^▽^)?(^▽^)?(^▽^)
だって、株を売買している人、国連査察団、イスラエルやパレスチナ政府が知
っていることを、アメリカ政府は知らなかったり、予測を間違えたりしているので
すから。
でもね。。。
私は、アメリカに対するこういう評価がひどいと思うのです。
自由の砦、「歴史の終わり」アメリカがそんなにバカなはずはありません。
そして、アメリカ政府はすべてを知っているとみれば、すべての矛盾は解決され
るのです。
▼挙動不審を読む
いままで、アメリカの挙動不審について書いてきました。
1、イランがどうがんばっても、核兵器開発に成功するのは、10年後。(英国
シンクタンク国際戦略研究所報告書より)
一方で、北朝鮮は「自分で核兵器を持ってますよ」と宣言している。(12個保
有と米リード上院議員)
つまりイランは北朝鮮比で、全然脅威ではないのに、アメリカがイランを攻め
たいのはおかしい。
2、アメリカの財政赤字は06年度、4230億ドル(約50兆2000億円!!!)で
過去最大。債務残高は既に8兆ドル(約950兆円)。経常赤字は05年、7900
億ドル(93兆6940億円)。
国家破産寸前の国がイランを攻撃したいのはおかしい。
3、世界一の情報収集能力を持つアメリカ政府が、9.11を知らず、イラクに大
量破壊兵器がないことを知らず、イランをいじめれば反米政権が生まれるこ
とを予測できず、ハマスが勝つことも予測できなかったのはおかしい。
(↑要はアメリカ政府=バカ?)
ところがね、全く正反対の見かたをすれば、アメリカの挙動不審も整合性を
もって見えてくるのです。
つまり、
1、アメリカが北朝鮮ではなく、脅威でないイランを攻撃したいのは、「核兵器
開発以外の理由があるからではないか?」
これはイラク攻撃にも言えることですね。
2、アメリカが国家破産寸前なのにイラン攻撃をしたいのは、実は理由があ
るのではないか?
つまり、国家破産寸前なのに攻撃するではなく、国家破産寸前“だから”攻
撃したいのではないか?
3、アメリカ政府は上記の一連の出来事を知らなかったのではなく、「知らな
かったフリ」をしているのではないか?
なんのために?
知らないフリをしていたほうが、戦争をしやすいからではないか?
(つづく)