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http://www.nikkei.co.jp/news/main/im20060316NN003Y34415032006.html
【カイロ15日共同】戦争犯罪などで起訴されたイラクのフセイン元大統領ら8被告の公判が15日、イラク高等法廷で開かれ、フセイン被告は被告人質問で、裁判を「サダム・フセインとその同志に敵対する喜劇」と呼び、正当性を否定した。
フセイン被告はアブドルラフマン裁判長に「政治演説」をやめるよう求められたが無視したため、同裁判長は裁判を非公開に切り替えた。
同被告は、起訴事実となっている中部ドジャイルのイスラム教シーア派住民虐殺事件には触れずに、国内で激化している宗派対立について「互いに殺し合うのではなく、占領者への抵抗活動を行うよう国民に求める」と演説。さらに「自分は(今も)大統領だ」などと述べた。
同被告の異父弟イブラヒム元ジュネーブ国連大使はこれに先立ち、1982年以降に起きたドジャイルの虐殺事件のきっかけとなった元大統領暗殺未遂事件の当日と翌日にドジャイルを訪れたことを認めた上で「(当時の支配政党)バース党の敷地で拘束されていた人々を釈放した」と語り、虐殺への関与を否定した。
ほかの6被告の被告人質問は12、13の両日に行われた。 (08:29)