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□イスラエル、西岸南部に大入植地の建設開始 パレスチナ側は西岸分断と強く反発 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1777357/detail
イスラエル、西岸南部に大入植地の建設開始 パレスチナ側は西岸分断と強く反発
【アルジャジーラ特約14日】イスラエル政府は1967年以降で最大の入植地建設事業になるとみられるプロジェクトのために、施設建設を遂に開始した。
イスラエル当局者は12日、「Eー1地域」と呼ばれ、東エルサレムからマーリ・アドミム入植地に至る西岸最大の入植地の中に警察署と「その他」の施設を建設中であることを確認した。入植者用住宅3550戸に加えて
開発計画には道路網、ホテル7軒、公園1個所が含まれている。
非ユダヤ人はこの入植地に居住することも土地を買うことも許されていない。
イスラエル首相府職員は名を出さずに、「このプロジェクトはすべての必要な認可を取り、基礎工事は数日前から始まった」と語った。建設開始の決定はイスラエル陸軍の付属機関である「高等入植地区画決定評議会」でなされた。
他方、アルジャジーラが接触した複数のイスラエル当局者は、警察署の建設が大入植地建設計画とは関係していないと述べた。
イスラエル外務省のマーク・レゲヴ報道官は「目下、警察署や幾つかの道路を建設しようとしているだけで、入植地そのものについて作業を開始する決定はまだない」と述べたが、イスラエルは遅かれ早かれ、「エルサレムとマーリ・アドミム間のユダヤ人人口連続地域」を創設するために、建設を開始するだろうとして、「これはブッシュ米大統領が数年前、シャロン首相に対して行った誓約と首尾一貫している」と語った。
シャロン首相が2004年に訪米した時、ブッシュ大統領は、イスラエルとパレスチナ間での最終合意では、人口上の現状が考慮に入れられるべきであると言明していた。
それ以来、イスラエルはこのブッシュ発言を、西岸、特にエルサレム近郊におけるユダヤ人入植地の無制限な拡大のための白紙委任状とみなしたのである。
イスラエルはこの拡大を「自然的成長」と
呼んでいる。
しかし、パレスチナ当局は、イスラエルが「われわれの土地に対する大規模な窃盗行為」の新段階に踏み込んだとみている。
間もなく退陣するパレスチナ自治政府のカリド・アル=カワスミ地方行政相は「イスラエルは白日の下でわれわれの土地を盗んでいる。実体のあるパレスチナ国家の創設の可能性を残らずつぶそうとしている。米国や欧州が傍観している中でやっているのだ」と語った。
同相はアルジャジーラに対して、パレスチナ自治政府は国連、米国、欧州連合(EU)、ロシアからなる「クアルテット」とこの問題について接触していると述べ、もし国際社会がイスラエルに対し、新入植地拡大計画の実行を許すなら、二国家並立の計画は水泡に帰するだろうと付け加えた。
さらに同相はイスラエルが国際社会をだましているとして、「彼らは外国メディアに一面だけを語り、実際は反対のことをやっているのだ」と述べた。
イスラエルはこれまで何年間も、エルサレムとマーリ・アドミムの間の地域に入植地を建設する意向であると言明してきた。
東エルサレム所在のアラブ研究センターの入植地問題専門家のカリル・タフキ氏によると、この入植地はエルサレムを周辺のアラブ人地域から切り離し、西岸に実効的なパレスチナ国家を建設するための機会をつぶそうとしているのだという。
同氏は「これ(同入植地)は西岸南部(ヘブロン・ベツレヘム地域)を西岸の中央部、北部から切り離すのに効果がある」と語った・
一方、オルメルト。イスラエル首相代行は今後、予想されるパレスチナとの問題解決に当たっても、西岸で第2の規模のアリエル入植地をイスラエル領内に残すと言明した。同首相代行は14日、アリエル入植地の住民と支援者を前にして、「皆さん。この点をはっきりさせておきたい。アリエル地区はどんな状況にあっても、イスラエル国家の切り離せない一部としてとどまるでしょう」と述べた・
アリエルはナブルスの西方、西岸の中心地区に建設された。
オルメルト首相代行はパレスチナ人が多く住む地域をはずした水道本管の開通式に出席するためアリエルを訪れたものだが、イスラエル政府当局者は、この訪問は同入植地をイスラエルに併合するという同首相代行の決意を裏書きするものであると語った。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年03月15日16時07分