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アメリカ一国の軍事費は世界総軍事費の50%!イラン・中国攻撃は自国の利益のためだけに
http://www.asyura2.com/0601/war79/msg/417.html
投稿者 大西健二 日時 2006 年 3 月 16 日 05:10:30: Zg4goyIkX.Zhg
 

【ロシア政治経済ジャーナル】NO374アメリカの挙動不審2(ブッシュやる気満々)
06年2月13日号
http://www.mag2.com/m/0000012950.htm


★アメリカの挙動不審2(ブッシュやる気満々)


「アメリカに攻撃される可能性が高いのは、まずイラク、そしてイランである。」

(ロシア政治経済ジャーナル105号=2002年2月1日号世界大戦前夜-2)

「皆さんの知らないところで、すでにだいぶ前から、戦争の準備が行われて
いることがご理解いただけたでしょうか?
アメリカは、テロ支援、核開発を理由にイランを攻める」

(ボロボロになった覇権国家 http://tinyurl.com/dypky  236p)

前号では、北朝鮮は12個核兵器をもっている、イスラエルは核兵器をもって
いて査察を拒否しているのに、イランをいじめるのはおかしいという話。

アメリカの財政赤字は06年度、4230億ドル(50兆2000億円)、債務残高は
8兆ドル(950兆円)、05年の経常赤字は7900億ドル(93兆6940億ドル)で破
産寸前なのに、イラン問題にかまっているのはおかしいという話をしました。

今回はもっとおかしな話。


▼やる気満々のブッシュ(一般教書演説編)


・イランには核兵器がない。開発しても完成まで10年かかる。

・アメリカは国家破産寸前。

こんな状況なのにね、ブッシュはもうやる気満々なのです。

まず、アメリカの国防予算。

なんと52兆円。(!!!)

もし、アメリカが国防予算をゼロにしたら、財政は少し黒字になります。


そして52兆円というのは、全世界の総軍事費の約半分(!)にあたる。

わかりますか?


一国で、世界の総軍事費の半分ですよ。

国家破産寸前の国が。。。

なにやってるんでしょうね、この人たち。

さて、ブッシュさん。

1月31日に一般教書演説を行います。

演説の中でイラン国民に対し「あなたがたが自らの将来を選ぶ権利を尊重する」
と語りました。

ちょっと待ってください。

イラン国民は選挙で、アフマディネジャドを大統領に選んだのです。

将来を選ぶ権利を”今”尊重してください、ですね。

その他気になったところ。

「米国は歴史的な長期目標として、世界の圧政を終わらせることを求める。それ
は米国の未来を左右する。そのためには、関与を放棄して国内に逃げ込むこと
はできない。われわれが放置しても、卑劣な攻撃者たちはわれわれを放ってお
かない。彼らは戦場をわれわれの土地に移すだけだ。」


これなんですが、みなさんきづいておられるでしょうか?

アメリカはアフガンを攻め(関与して)、イラクを攻め、それで敵は減ったでしょうか?

逆ですよね。

アメリカの敵は、攻めれば攻めるほど増えていく。

当然です。

アメリカの空爆で身内が殺された何万(ひょっとしたら何十万)の罪なきイスラム
の民間人は、復讐を誓ってテロリストになっていくのです。


(ちなみにアメリカに原爆を落とされてもすぐ“水に流せる”日本人は、「汝の敵
を愛せ」のキリストの域に達しています。ロシア人にも、「日本人のメンタリティー
最大の謎」といわれます。普通はどうか?韓国や中国をみればわかりますね。)

以前、知り合ったタクシーの運転手(シリア人)は私に、「アメリカ人に道であっ
たらたぶん殺すと思うよ。それで、奴らの親戚がいたら親戚も殺すと思うよ。だ
って、奴らは俺らの同胞をどれだけ殺してると思ってるんだ。アメリカ兵が何千
人死んだって大騒ぎしているけど、俺らの仲間はその何十倍も奴らに殺されて
いる。だから俺がアメリカ人を殺してもアラーは怒らないよ」と語っていました。

そのとき、私は(イラクに自衛隊を派遣している)日本人だということで、殺され
るかと思ったのです。

「彼らは戦場をわれわれの土地に移すだけだ」といいますが、本土のセキュリ
ティーに集中したほうがいいのではないでしょうか?

世界一の借金国家なのですから。


「テロリズムを打ち負かす唯一の方法は、政治的自由や平和へ移行するため
の代替案を提示し、憎悪と恐怖に支配された彼らの悪意を打ち砕くことだ。」

これもね〜。

イラン人の憎悪はなんで生まれたんですか?

ハタミ前大統領の時代。

「核兵器のないイラン」「欧米との和解を目指したイラン」に対して、ブッシュが
「ならず者国家」「悪の枢軸」と批判し続けたからじゃないんですか?


イラク・イラン・エジプト・パレスチナには(ある程度)政治的自由がある、つま
り選挙が行われている。

それで、平和になったでしょうか?

結果は逆。

イスラム国家で民主的な選挙が行われると必ず反米勢力(悪意満々の)が勝
つのです。

アメリカはどこかの国が選挙をしないと、「独裁だ!」といって攻撃する。

選挙をして反米勢力(例ハマス)が勝つと、「テロリストが勝ったのは認められ
ない!」。

結局アメリカのいう民主主義というのは、「選挙をして、親米(傀儡)勢力が勝
つ」ってことなのでしょう。

皆さんはどう思いますか?


▼やる気満々のブッシュ(国防計画見直し編)


2月3日、アメリカ国防総省は「4年ごとに行われる国防計画の見直し(QDR)を
発表しました。

一般教書演説では、中東・特にイラクとイラン問題が強調されていましたが、こ
んどは中国がターゲット。

これもボロボロになった覇権国家に書いてあるとおりです。

この中で、インド・中国・ロシアは、「要注意国」としています。


しかし、インドは主要な戦略的パートナー。

ロシアは、ソ連時代のような脅威ではない。


RPEの立場は皆さんもご存知のように日米ロで中国を封じ込めることですから
非常にいい感じですね。

できれば、インドも入れたいと。

さて、中国についてなんですが。

・中国は「潜在的な軍事的脅威」国。

・中国はここ10年間、毎年軍事費を二桁増やしているが、動機が不明。(とい
うか対アメリカなのは明白だと思いますが。。。)

・中国に対する適切な対応策を講じないと、アメリカの軍事優位が崩れる恐れ
がある。(まあそうでしょう。)  

・アメリカは地域覇権国家の台頭は認めない。(要は中国をアジアの覇権国に
はしませんよ!)

・アメリカ軍は圧倒的優位を保ち、敵対自体を思いとどまらせる。

等々、潜在破産国家アメリカがいかにやる気満々かが、おわかりいただけた
でしょう。


(つづく)

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