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(回答先: 米政府、90年代にアルカイダ訓練施設など把握=FBI工作員(ロイター) 投稿者 官からアメリカ人へ 日時 2006 年 3 月 16 日 00:06:47)
「同時テロ、防げたかも」 米軍担当者が情報把握を証言
2006年02月17日07時20分
http://www.asahi.com/international/update/0217/002.html
「01年9月11日の米同時多発テロ以前に、米国防総省は、事件を防げたかもしれない情報を把握していた」――米軍内で機密の情報分析作業に携わった予備役軍人らが15日、下院軍事委員会の公聴会で証言、実名で異例の内部告発をした。この情報は、連邦捜査局(FBI)などほかの政府機関と共有されず、葬られてしまったという。
国防総省は「確認できない」としているが、告発者側は、テロ後に責任を問おうとしたところ、口封じの圧力をかけられたとも非難した。同委副委員長のウェルドン議員(共和党)が告発側の言い分を認め、隠蔽(いんぺい)工作についても調査を継続する意向を示しており、問題はまだくすぶりそうだ。
軍事委の戦略・テロ等小委員会で証言したのは、陸軍元情報将校で、国防情報局(DIA)職員=休職中=のアンソニー・シェーファー予備役中佐ら3人。質疑応答の大半は機密保持上の理由から非公開だった。
シェーファー氏によると、米軍は99年秋から00年末まで、特殊作戦軍などが中心となり、機密情報と公開情報を統合したデータベースの解析作業によって国際テロ組織アルカイダの動向を追う機密作戦「エイブル・デンジャー(巧みな危機)」を実施していた。同氏はDIA内の担当班の責任者だった。
この作業で、00年1月に、同時多発テロ実行犯のリーダー格とされるモハメド・アタ容疑者について、93年の世界貿易センタービル爆破事件への関与が指摘されるイスラム過激派指導者オマル・アブドルラーマン師と関係ある人物として、名前と写真入りで登場する相関図が作成されていたという。契約企業から派遣されたアナリスト、ジェームズ・スミス氏は、自分が図を作ったと証言した。
だが、作戦が「上層部からの指示」で中止された後、こうした情報はすべて破棄されてしまったという。シェーファー氏は、「我々が把握していた情報が共有されていれば、テロを防げた可能性は高い」と断言した。
同氏は、同時テロ独立調査委員会に対してこの情報の存在を明かした直後から、経費を不正使用したなどと根拠のない疑いをかけられ、機密データにアクセスする権限を奪われた結果、現役継続断念に追い込まれたとも訴えた。
これに対し、国防総省側はケンボーン国防次官(情報担当)が証言に立ち、「調査したが、そのような図やデータがあったという証拠は確認できなかった」と述べ、内部告発者らの言い分はいっさい認めなかった。