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3・11から2年:スペイン人の66%が「何が起こったのか未だに解らない」(エル・ムンド)
191名の死者を出した3・11マドリッド列車爆破事件から2年たちました。9・11、カサブランカ爆破事件、バリ島爆破事件、7・7ロンドン交通機関爆破事件、アンマン・ホテル爆破事件などと並び、一切の真相が国家、捜査当局、マスコミによって闇に閉ざされている事件です。今からもこのような事件が延々と続くかもしれません。
スペイン政府、マスコミ、捜査当局、裁判所などの、あれほどに執拗で大々的な「アルカイダ」説の宣伝にも関わらず、スペイン国民の3分の2が「3・11で実際には何が起こったのか、未だに分からない」と考えていることが、エル・ムンド紙の調査で示されています。
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http://www.elmundo.es/elmundo/2006/03/10/espana/1142024569.html
Un 66% de los españoles cree que aún 'no se sabe lo que en realidad pasó el 11-M'
《約66%のスペイン人が、未だに「3・11で実際には何が起こったのか分からない」と思っている》
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この記事によりますと、エル・ムンド紙が独自に行った調査結果として、わずかに28.45%が「すべて明らかになっている」と答え、前アスナール与党の国民党支持者では77.1%が、そして現サパテロ与党の社会労働者党支持者ですら57.5%が真相が明らかにはされていない、と考えています。そして28.8%がETAの犯行だと思い、28.3%がモロッコの諜報機関によるものと考えていることも報道されています。さらには2004年に行われたスペイン国会の「3・11真相究明委員会」が真相を明らかにしたと考えている人がわずかに6.2%しかいないことも報道されています。
他の新聞の論調を、見出しと簡単な説明でご紹介します。
エル・ムンド紙と並ぶ大新聞エル・パイス紙ですが(これは現政府寄りの新聞)、
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http://www.elpais.es/articulo/elpporesp/20060311elpepunac_2/Tes/espana/Madrid/vuelve/recordar/victimas/segundo/aniversario/matanza
Madrid vuelve a recordar a las víctimas en el segundo aniversario de la matanza
《マドリッドは大量殺害の2周年で犠牲者を記念する》
http://www.elpais.es/articulo/elpporesp/20060311elpepinac_12/Tes/espana/testigos/11-M/vuelven/confirmar/juez/vieron/Zougam/trenes
Dos testigos del 11-M vuelven a confirmar al juez que vieron a Zougam en dos trenes
《3・11の二人の証人が、ゾウガムを二つの列車の中で見た、と再び断言》
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この新聞はひたすらサパテロ政府の「アルカイダ犯行説」を擁護し、3・11は「もう決まりィ!」を貫いています。二つ目の記事にあるジャマル・ゾウガムは、最初から(3・11の前から?)犯人と目星をつけられて「でっち上げ偽爆弾」に使われた携帯電話だけを証拠に逮捕されました。エル・パイスは「イスラム・テロ」説得に必死です。
(参照)
http://www.asyura2.com/0505/war70/msg/556.html
3・11「不発弾」は警察が捏造していた?(エル・ムンド紙の爆弾?報道!!)
http://www.asyura2.com/0411/war63/msg/167.html
「動かぬ物的証拠」の動きまくり!! 総覧
次は右派で米国寄りのABC紙です。ここは一貫して「イスラム・テロ」派。(見出しのみをご紹介。)
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http://www.abc.es/abc/pg060311/prensa/noticias/Nacional/Terrorismo/200603/11/NAC-NAC-036.asp
El Gobierno sostiene que ya «se sabe prácticamente todo» del 11-M
《政府は、3・11はすでに『実質的に全て分かっている』と主張》
http://www.abc.es/abc/pg060311/prensa/noticias/Nacional/Terrorismo/200603/11/NAC-NAC-038.asp
Los islamistas calcularon que las explosiones coincidieran con la mayor presencia de viajeros
《イスラム過激派たちは旅客の最も多い場所で爆破が起こるように計算した》
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次は同じ右派でも国民党ベッタリのネット紙リベルタッド・デジタルの社説です。
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http://www.libertaddigital.com/opiniones/opi_desa_30232.html
Dos años de farsa y mentiras del gobierno
政府の誤りと嘘の2年間
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解説員のイグナシオ・ビジャ氏は、誰が真犯人だとは言わずに、サパテロ政権が3・11を利用して国民党を追い落としたうえで真相をひた隠しにして捻じ曲げている、と手厳しく評論しています。(もっとも、「イスラム・テロではない」などと言うだけの見識も度胸も持っていませんが。)
キリスト教左派系のネット新聞IBLNEWS紙は次のような見出しです。
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http://iblnews.com/story.php?id=11152
11-M: dos años después de la masacre de Madrid, siguen las incógnitas y las secuelas
《3・11:マドリッドの大量虐殺から2年、未だに未解明と影響が続く》
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これには、1500名の負傷者の中で217名が未だに病院の治療とリハビリテーションを受けており、264名が心理的な抑圧と障害を抱えて心理治療を受けていることが報道されています。そして捜査の中でいまだに解明されていない部分の多さを指摘しています。
カタルーニャの新聞エル・ペリオディコはこの件について最も鋭い見解を明らかにしています。(この新聞のネット版は記事のコピーが出来ないようにされています。)
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http://www.elperiodico.com/default.asp?idpublicacio_PK=5&idioma=CAS&idnoticia_PK=287103&idseccio_PK=4&h=060311
http://www.elperiodico.com/default.asp?idpublicacio_PK=5&idioma=CAS&idnoticia_PK=287104&idseccio_PK=4&h=060311
《捜査陣は3・11をアル・カイダの犯行とするも、どのように計画されたのかを言わない》
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小見出しとして
《判事はスペインのテロリスト支部があの虐殺の犯人とするが、誰が計画して命令したのか言う事ができない》
《国民党は判事と国会によって拒絶されたETA主犯説に固執する》
この新聞にしても「イスラム・テロ」自体を否定する論調ではありませんが、「3・11イスラム・テロ説」に大きな無理と難点があることを示唆しています。
何よりもスペイン国民は、事件そのものの胡散臭さを肌で感じているのでしょう。マスコミと政府、捜査当局と裁判所が「テロ!」「テロ!」と叫びまくっているのですが、なにせこの国は70年前の内戦以来プロパガンダの実験場となってきましたので、多くの国民は、心の底では「お上」の言うことなど全く信用していません。
最後に参照資料としてこれを貼り付けておきます。
http://www.asyura2.com/0411/war63/msg/1196.html
311委員会アスナール証人喚問速報:何と12時間を越える『掛け合い漫才』!
http://www.asyura2.com/0411/war63/msg/1235.html
アスナール証言の概要とポイント(エル・ペリオディコ紙より)
http://www.asyura2.com/0411/war64/msg/685.html
311委員会:サパテロ証人喚問
http://www.asyura2.com/0411/war64/msg/686.html
「対テロ戦争」のチンドン屋!恥を知れ、サパテロ!ヒョットコ踊りのアスナールといい勝負だ!