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□イラクでの拘留者虐待に歯止めかからず 国際アムネスティが報告書公表 [アルジャジーラ]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1758113/detail
イラクでの拘留者虐待に歯止めかからず 国際アムネスティが報告書公表
【アルジャジーラ特約6日】国際人道機関のアムネスティ・インターナショナルは6日、「アブグライブは続いている」と題する報告書を公表、米国に訓練されたイラクの治安機関が拷問を多用し、数千人の拘留者たちの基本的人権が奪われていると述べた。
同組織は、拘留体験者、拘留者の家族、拘留者の訴訟事件に関与している弁護士らから、ヨルダンとイラクで聞き取り調査した。
同報告によると、米国主導の多国籍軍(MNF)によて拘留されている者たちの多くが恣意的な拘留システムにつながれ、中には2年間も訴追されていない者もいるという。またMNFと協働しているイラクの治安機関が拷問を行っている証拠はますます増えており、その中にはイラク内務省の下にある「ウルフ旅団」が含まれている。
報告書は、拘留された経験を持つ者たちからの供述をリストアップしているが、それによると、プラスチック製の電線で殴られ、電気ショックを与えられ、電流が水を伝わって流れるよう水びたしになった部屋の中に立たされるなどの拷問が実際にあったという。
拘留中に死亡し、しかも調査が完全に行われていないケースも挙げられた。アムネスティは、米、英両国の当局者によって自国の部隊に対してなされた捜査は下級軍人を対象にしているだけだとも述べている。
アムネスティのハッシバ・ハジーサハラウイ中東部門副部長は「今や、この紛争地域にかかわる全当事者が、過去、現在にわたって順守義務をもつべき法の尊重を開始する時機である」と語った。
米軍拘留担当機関のスポークスマン、ギイ・ラディシル中佐はこの報告書について、すべての拘留者は国際条約とイラクの法律に基づいて処遇されていると答えた。同中佐によると、拘留者は個々に留置理由を説明する報告用紙を配布され、それらの文書は90日から120日毎に見直されているという。
アムネスティ報告は、米軍のウエブサイトを引用して、昨年11月にまとめられた数字として、多国籍軍のイラク国内の監獄に収監されている人数を1万4000人と述べている。昨年、米軍は、収監能力を1万6000人まで拡張するため、約5000万ドルを投入する計画であると述べていた。
2003年にイラン人収監者が虐待を受けている悪名高い数枚の写真は、米兵数人の有罪宣告と収監者の処遇に関する米政府当局の調査という結果をもたらした。
アムネスティ報告書は、米・英両国政府に対して以下の諸点について態度を公にするよう促している。?収監者に対する拷問と人間性をおとしめる待遇を容認しないこと?イラクにおける不定期の拘留継続をやめること?収監者に対する不当な扱いで非難を受けた者に対する公平で、透明性のある調査を実施すること。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年03月07日16時37分