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2006年03月04日22時10分
http://www.asahi.com/national/update/0304/TKY200603040242.html?ref=rss
約500点の資料などで東京大空襲(1945年3月10日)のすさまじさを伝える「東京大空襲・戦災資料センター」(東京都江東区)が増築される。作家で館長の早乙女勝元さん、タレントの永六輔さん、作家の井上ひさしさんらが05年8月から募金を呼びかけ、資金のメドが立った。来年3月の完成を目指して今夏から工事に入る。
4日、同区での「東京大空襲を語り継ぐつどい」で、早乙女さんは「未来世代への平和のバトンをきちっとした形で残したい」と、さらなる募金協力を呼びかけた。
12歳で東京大空襲を経験した早乙女さんは戦後、空襲の実態を伝える著作を重ね、「東京空襲を記録する会」を結成。都が平和祈念館の計画を凍結したため、1億円余を募金で集めて02年にセンターをつくった。
3階建てで延べ260平方メートル。3階の展示室には、B29爆撃機や焼夷弾(しょういだん)の模型、地域ごとの死者数を示した地図、防空ずきんやもんぺなどがある。会議室を兼ねた2階にも被弾したピアノなどが展示されている。来館者は、これまで4年で3万5000人に上る。修学旅行や社会科見学の小中高校生が3分の1を占める。
しかし、スペース不足で展示できない資料が多数あり、センター近くで保管している。新たな資料の寄贈も続いていることから増築を決めた。
今回の募金は6000万円を目標にした。今年1月までに約1500人から4350万円集まった。センターの自己資金4000万円も加える。
早乙女さんは「来館者が一人ひとりの被災者を想像できるよう常設展示を手厚くしたい。一定期間の特別展示のスペースも確保したい」と話す。空襲体験者の話を聞く会議室は、現在の50席を100席にする。問い合わせは同センター(03・5857・5631)へ。