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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu115.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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米国が日本に原爆を落とした頃、ソ連は廃墟だった
90年代に米国が日本を叩いた時もロシアは廃墟だった
2006年3月3日 金曜日
◆米ロ関係の今1(米ロ関係の流れ) ロシア政治経済ジャーナル 2006/3/2号
http://blog.mag2.com/m/log/0000012950/107012716?page=1#107012716
▼米ロ関係のこれまで
超簡単に書いていきますので、もっと詳しく知りたい方は、メルマガバックナンパーか、本を読んでみてください。
1、冷戦時代
「資本主義・帝国主義打倒」を国家ミッションに掲げるソ連(ロシア)とアメリカは犬猿の仲。
2、エリツィンの時代
ロシアは経済がボロボロで、欧米日・国際金融機関からの借金にたよって暮らす日々。借金暮らしをしている国は、債権国に頭があがらない。(日本はどういうわけか、金を貸しているアメリカに頭があがらないが。。。)だから、エリツィン時代のロシアは、概してアメリカに従順でした。
3、プーチンの時代
プーチンは、「アメリカを心底憎む」KGB出身。そんなわけで、ロシアの外交は一変しました。具体的には、多極世界を目指す中国・インド・イスラム諸国にも接近するようになった。プーチン外交の目標は、2000年から今に至るまで変わっていません。
目標とは何か?
「アメリカの一極支配をぶち壊し、多極世界を作ること。そしてロシアがその一極になること」
もう一つ。
「アメリカ・欧州には石油を売る、中東イスラムには武器を売る、中国インドには石油と武器を売る。とにかく強みである石油と武器を売りまくって儲かる外交をする」
▼プーチン外交の流れ
目標はずっと同じでも、状況に応じていろいろな動きがありました。
1、9.11後
2001年9月11日の米同時テロとそれに続くアフガン攻撃。プーチンは、「ロシアと欧米は同じ船上にいる」と声明を出し、タリバン攻撃を支持します。その後、欧米とロシアの関係は比較的良好になりました。
アメリカは、アフガン攻撃後、すぐイラク攻撃の準備を開始。しかし、この動きを察知したイラク・イラン・サウジアラビア・アラブ連盟は02年4月、相次いで「石油を武器として使う」との声明を出します。それで、アメリカは石油大国ロシアを懐柔。
02年5月24日モスクワ条約調印。(米ロの核弾頭削減条約)
02年5月28日NATO−ロシア理事会新設。
02年5月29日EU、ロシアを市場経済国家と認定。
02年6月6日アメリカ、ロシアを市場経済国家と認定。
2、イラク攻撃まで
ロシアは02年の8月ごろまで、「アメリカとイラクの利権を分け合おう」という考えでした。フセインは、アメリカの攻撃をかわすために、ロシア・中国・フランスに石油利権を与えていた。さらに、ロシアはフセイン政権に80億ドルの債権がある。しかし、アメリカは、「イラクの利権を他国とわかつつもりはない」という方針。
そんなわけで、ロシアは同じ立場(イラク利権を奪われる)にある国連常任理事国のフランス・中国、選挙に勝つために「反戦」を公約にしてしまったシュレイダーのドイツとくみ、強力な反戦運動をするようになったのです。当然米ロ関係は悪化していきます。
3、イラク戦争からホドロコフスキー逮捕まで
さて、ロシア・ドイツ・フランスが、強力に反戦運動を展開している。それを見たライスさん(当時大統領補佐官)は、「仏は懲罰・独は無視・ロシアは許す」といいました。なんでロシアは許すなのか?
アメリカは当時重要なオペをしていたのです。それは、ロシアの石油最大手(当時)ユコスを買収すること。
覇権維持を目指すアメリカの戦略の目玉は、1、ドル基軸通貨体制の維持 2、石油支配 3、中国民主化 の三つ。そして、ロシア→中国の石油の流れをカットすることは、長期的に非常に重要なのです。
アメリカ政府は当初、「プーチンはユコス買収に反対しないだろう」と読んでいました。(ロシアの石油大手TNKは、イギリスBPと合弁会社をつくっているし。。。)
ところが、ロシアの最高検は03年10月25日、ユコス社長のホドロコフスキー(当時ロシア一の大富豪)を脱税の容疑で逮捕してしまったのです。まあ、プーチンさんとしては、ユコス売却を阻止するのは当然だったでしょう。だって、ロシア最大のドル箱が、仮想敵アメリカの企業に買収された日にゃあ。
4、カラー革命
これでアメリカは対ロ政策を転換します。具体的には旧ソ連諸国(つまりロシアの旧植民地)で革命を起こすようになっていった。
03年11月にはグルジアでバラ革命を、04年12月ウクライナでオレンジ革命を、05年3月キルギスでチューリップ革命を。これらの革命の背後にアメリカがいるっていうのは、もはや常識。グルジアのシュワルナゼ前大統領は、「アメリカにだまされた」とくやしがっています。
また、キルギスのアカエフ前大統領は、「政変ではアメリカの機関が重要な役割を果たした。半年前からアメリカの主導で『チューリップ革命』が周到に準備されていた」と語っています。(時事通信05年4月7日)
被害者ばかりか、革命を支援したソロスさんも、自分で認めています。06年2月11日、ロシアのテレビツェントルで21時から放送されたポスト・スクリプトンという番組。
この中で、司会のプシコフさんが、ダボスでソロスにとったインタビューが放送されていました。彼が何を言っていたかというと、サアカシビリを支援し、革命を支援したことを認めたのです。
曰く、「選挙が実施されたとき、公式にはシュワルナゼの与党が勝利したと発表された。しかし、私の財団が行った出口調査では、サアカシビリ派が勝利していたので、結果を発表した。それが革命につながった。」
「私のことをCIAのエージェントと呼ぶ人がいるが、それは違う。私は独立した立場で、サアカシビリを支援している。」
5、それ以降
アメリカの動きに激怒したのがプーチンさん。プーチンさんとKGB軍団は、基本的にアメリカを憎み、中国を恐れています。で、できれば、「戦ってどっちも滅んでしまえ!」と考えている。
ところが、カラー革命でロシアは、「敵の敵は味方」ということで、大きく中国側にシフトします。そればかりではなく、上海協力機構を一大反米組織に育て上げることにしたのです。
05年7月5日。上海協力機構は、インド・パキスタン・イランを準加盟国にむかえました。また、共同宣言(アスタナ宣言)の中で、「中央アジアから米軍が撤退すること」を要求。05年8月には大規模な中ロ合同演習を実施しました。
ここまでが、これまでの流れです。
◆ロシア、39セクターで海外からの投資を制限へ=経済相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060302-00000104-reu-bus_all
[モスクワ 2日 ロイター] ロシアは武器製造や核エネルギーを含む39のセクターで、海外からの投資に制限を設ける方針。グレフ経済発展貿易相が2日、政府の会合で明らかにした。
同相は「われわれは(規制対象とする)セクターを定める方針だが、現時点では39のセクターを考えている。それらのセクターでは、外国人が(企業の)支配権を得るには許可が必要になる」と語った。
ただ、原油や鉱産物など天然資源セクターについては、「戦略的埋蔵物」でない限り、投資を制限する計画はないという。
(ロイター) - 3月2日19時18分更新
(私のコメント)
昨日は呉竹会の頭山興助氏のインタビューを紹介しましたが、日本の右翼は尊皇であり、「天皇陛下万歳」が出来る人物でなければなりませんが、小泉首相のように皇室典範を改正して、将来的には皇室の権威を低下させて天皇制廃止を目論んでいるようですが、それを陰で仕掛けているのはGHQ以来の日本を占領しているアメリカなのだ。
であるならば、日本の右翼は反米でなければならないのですが、天皇陛下万歳も言えず、アメリカの手先となる在日韓国人ヤクザが右翼を名乗っている。ホリエモンなども彼らと手を組み外資系金融機関とも手を組んで小泉内閣とも相性はいいようだ。竹中大臣がアメリカの手先となって、やりたいようにしても右翼たちはおとなしくしているが、児玉誉士夫以来の売国右翼が本物の右翼を駆逐してしまった。
本物の右翼はこうして密かに「株式日記」を書いて憂さを晴らすしかないのですが、政界でも売国右翼が自民党を乗っ取りアメリカ万歳を三唱している。皇国史観を戦後教育で徹底的に否定されて教育されてきたから、本物の右翼は死滅してしまった。だから皇室も廃絶されるのも時間の問題なのだろうか。
アメリカがなぜ日本を徹底的に押さえ込むのかは戦略的なものであり、ペリー来航以来のものであり、日本を押さえないと太平洋の覇権が危うくなるからだ。もし日本がロシアや中国と手を組んだ場合どうなるか、アメリカ本土の西海岸は中国やロシアの核ミサイルを積んだ原子力潜水艦が睨みを利かせることになる。
そうなれば、中東で石油をめぐる紛争が起きてもアメリカ軍は原子力空母をインド洋に派遣できなくなるだろう。将来的には中東の石油がなければアメリカはガス欠でエンコした車と同じ運命をたどる事になる。だからアメリカは日本を徹底的に歯向かえないようにしてしまった。
ロシアにしても中国にしてもアメリカに対抗するためには日米を分断しなければならないのですが、ロシアや中国は領土問題などで日本人を怒らせることばかりやっている。アメリカは沖縄を返還しましたが実質支配は続けているずるさがある。中国やロシアにそれだけの狡猾さがあればいいのでしょうが、アングロサクソンほどの頭の良さはない。
ロシア経済ジャーナルはロシアからの見方を解説していますが、歴史的に米中が手を結ぶことがあっても米国ロシアが手を組んだことはなく、第二次世界大戦中もロシア人はアメリカが大嫌いであり、国際金融資本家たちがヒトラーを裏からけしかけてソ連を攻めさせたことは知っている。そして武器を売り込んで国際金融資本家たちは大儲けした。
敵の敵は味方であると言う言葉を適用すすならば、アメリカを敵とするならば、その敵の敵は中国ではなくてロシアのはずだ。米中は手を組んでソ連を倒しましたが、90年代は米中が手を組んで日本経済をずたずたにした。いわばロシアが酷い目に遭っているときは日本も酷い目にあうというパラドックスは歴史の皮肉だ。
ロシアが南下政策をとって以来の米英との対立は宿命的なものであり、極東においてロシアの南下を防いだのは日本なのですが、アメリカは二発の原爆を落として日本を永久占領してしまった。安保条約と憲法九条がある限り日本の独立はありえないのですが、アングロサクソンの狡さに日本人も騙されている。
日本にとってはロシアもまったく信用できない国ではあるのですが、ロシアが酷い目にあっているときは日本もアメリカに叩かれて酷い目にあった。だから日本も真の独立を目指すためには敵の敵を利用するというアングロサクソン以上の狡猾さがあればいいのですが、日本の政治家の知能レベルは堀江メールに引っかかった民主党を見れば分かるように小学生以下なのだ。
ロシアのプーチン大統領は石油企業のユコスをユダヤ資本から取り返して、その他の32のセクターの産業の外資の参入を禁止しましたが、日本の小泉政権は公営企業を民営化して外資に売却する政策を続けている。日本にもプーチン大統領のような人物の登場が望まれている。