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米国:ライス長官とラムズフェルド長官に“すきま風”
【ワシントン笠原敏彦】米国のイラク政策をめぐり、ライス国務長官が「戦術的な誤り」に言及したことに対し、ラムズフェルド国防長官が「何のことか分からない」と反論する一幕があった。ライス発言は、イラク情勢泥沼化の批判を浴びて辞任要求が高まるラムズフェルド長官を刺激し、2人の間に“すきま風”が吹いたようだ。
ライス長官は先月31日、外遊先の英中部ブラックバーンでイラク政策について「サウザンズ(数千)」の言葉を使い、「我々は戦術的な誤りを犯した。それは数千(多数)に及ぶ」と認めた。しかし、反響に驚いたのか翌日には「数千」に関して「比ゆ的に言っただけだ」と修正した。
ラムズフェルド長官は4日、米ラジオとのインタビューで発言への感想を聞かれ、軍事的な戦術の変更を「誤り」と呼ぶのは戦争の理解が足りないからだとはねつけ、「敵は行動を監視している。戦術は常に調整していかねばならない」と常識論をぶった。
ブッシュ政権内では、戦争遂行でつまずいたラムズフェルド長官の立場が弱まる一方、世論調査で高い支持を集めるライス長官には「次期大統領候補」の呼び声も高い。立ち回りのうまさを指摘されるライス長官は6日、NBCテレビとのインタビューで「数字は使うべきでなかった」とさりげなく謝罪した。
毎日新聞 2006年4月8日 9時43分 (最終更新時間 4月8日 9時52分)
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20060408k0000e030012000c.html