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【ブリュッセル福原直樹】国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」は、米中央情報局(CIA)が欧州でテロ容疑者を拉致した際に使った小型機が拉致事件の前後に大阪に飛来していたとの調査結果をまとめた。テロ容疑者の秘密収容所がアジアにあったとの報道もあり、アムネスティは日本政府に詳細な調査を求めている。
アムネスティは調査の中で、小型機の飛来地について「大阪」とだけ記し、使用された空港や基地の名前には言及していない。
アムネスティによると、小型機は米航空会社が95年にニューヨーク州で所有登録し、別の米会社が運航中のガルフストリーム機。運航会社は01〜05年の間、小型機をCIAに貸与したことを認める一方、この間にCIA以外の顧客が使った可能性もあると指摘している。同社機は05年まで世界中の米軍基地への着陸が許可されていた。
アムネスティが機体番号をもとに飛行歴を調べたところ、イタリアで03年2月にテロ容疑者の男性が拉致され、エジプトに移送・拷問された事件で使われたと判明した。同機はさらに、テロ容疑者を収容しているグアンタナモ米軍基地(キューバ)に114回飛来していたほか、スペインなど欧州13カ国、カナダ、アフガニスタン、アゼルバイジャン、モロッコなどに加え、大阪に1度飛来していた。
アムネスティが別の拉致疑惑で使われた他の航空機3機を調べたところ、米紙が秘密収容所があったと報じたタイ、パキスタン、フィジーなどへの飛来が確認された。アムネスティのリース・ロバーツ広報官(ロンドン)は「各機は拉致などの人権侵害に使われており、日本政府は飛行経緯を調べるべきだ」と話している。米の運航会社は毎日新聞の取材に「責任者が不在だ」として回答していない。
【CIAの拉致問題】欧州などでテロ容疑者を当該国の許可なくCIAが拉致し、第三国の収容所にチャーター機などで移送、拷問したとされる疑惑。欧州連合(EU)の欧州議会は「重大な人権侵害だ」として今年1月に調査に乗り出した。
(毎日新聞) - 4月7日15時7分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060407-00000062-mai-int