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□国連環境計画がガザの環境は健全と報告 パレスチナ側は強く反発|アルジャジーラ
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1824558/detail
国連環境計画がガザの環境は健全と報告 パレスチナ側は強く反発
【アルジャジーラ特約2日】国連環境計画(UNDP)がこのほど公表した報告では、イスラエルのガザ地区撤退を「環境浄化の健康証明書」と称揚したが、パレスチナ自治政府と非政府団体(NGO)は納得していない。
同報告は「ガザ地区における旧イスラエル入植地の環境的影響は限定的で、パレスチナの土地利用計画を束縛するものではない」「一部の地域的汚染とアスベスト関連の諸問題の他には、調査の結果、水質汚染、環境あるいは住民の健康に顕著な危険をもたらしている土地ないし建造物は発見されなかった」と述べた。
UNDPはまた、ごみ捨て場には生活、農業廃棄物が存在していることを記述し、ほとんどの土質汚染はガザ北部のエーレツ産業団地にあったと付け加えた。
イスラエル軍は昨年9月、ガザ地区から撤収するに当たり、建造物の大半を破壊して去った。この結果、120万トンを超える残滓が残され、片付けられもリサイクルされもしていないままである。
清掃の責任はイスラエル政府、パレスチナ自治政府、国連の中東担当部門、米国、欧州、ロシアにある。
ガザ地区のパレスチナ人NGOの連帯組織である「パレスチナNGOネットワーク」を主宰するアムジャド・アル=シャワさんはUNDP報告に納得せず、「イスラエルが撤収した後、6カ月以上たっても残がいは撤去されず、深刻な環境問題になっている。われわれはアスベストがガザの地下水脈(アキフェール)を汚染する可能性があると恐れています」とアルジャジーラに語った。
自治政府環境省職員のカメス・マヒルウィさんも懸念を表明して、「アスベストは建物だけで、水道管には使われていませんが、そこいらへんに散らばっている(アスベスト)繊維は簡単に地面に染み込んで、アキフェールに入ってしまいます」と言う。
ガザ市のパレスチナ水文学グループに所属するナヘド・アブ=ダヤさんも「あちこちに放置されている固形廃棄物やアスベストは健康にとって重大な脅威です。取り壊された地区の一部は(地域の住民によって)荒らされていますからなおさらです」と語った。彼女はまた、イスラエルがガザ地区を占領し、入植していた間に、パレスチナの農業用地が広範囲に破壊されたことをUNDP報告が見落としているとして、「いくつかの場所では、土地は組織的にならし固められて、以前ほどの収穫が上がっていません」と話した。
アブ=ダヤさんはさらに、「国連の報告は、井戸は入植者によって汚染されていないなんて言ってますが、驚くことではないですよ。そんなことをするには、ガザはイスラエル領にとても近いのです。パレスチナの農業地域で起きたこと、撤収後のことが本当の問題です」と語った。
これとは別に、パレスチナ環境省は声明を発表して、2005年に実施された報告の内容は「(イスラエル軍の)治安的制約によって行動の自由を制限された困難な状況下で行われたものであり、・・・ガザ地区の環境的損害の十分な状態を示していない」と述べ、より全面的な調査が行われるべきだと要請した。(翻訳・ベリタ通信=日比野 孟)
2006年04月04日15時08分