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□ウィリアム・F・バックリー:「イラク戦争は失敗」 [暗いニュースリンク]
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2006/02/jr_9f7c.html
02/26/2006
ウィリアム・F・バックリー:「イラク戦争は失敗」
2003年当時、北部の小さな田舎州であるバーモント州から大統領選に名乗りを挙げたハワード・ディーン州知事は、イラク侵攻反対を唱えた結果、大手マスコミや政界から国賊扱いされた。米軍のイラク侵攻が始まる1ヶ月前の2003年2月17日、ディーンは演説で以下のように言っている:
「サダム・フセイン体制が崩壊した後に、どうやって平和を、治安状態を確保するかについて、ブッシュ政権は説明できていないのです。(中略)イラクという国は分裂しており、スンニ派、シーア派、クルド人勢力がお互いに激しく対立しており、各派とも大量の武器を入手できるんです。」
それから3年の月日が過ぎ、ディーンのような米政界のマイノリティ達が口にした懸念は現実となり、かつてブッシュのイラク侵攻を支持した米政界主流派の人々が、今ではイラク政策批判の急先鋒になりつつある。
米国保守派の高級誌ナショナル・レビュー誌の総監修者でアメリカ保守化運動の最重鎮の1人、ウィリアム・F・バックリー・ジュニアは、2006年2月24日付最新コラムで、イラク戦争は失敗だったと宣言している。
同コラムのタイトルは『うまくいかなかった(It Didn’t Work)』。その冒頭を以下に引用:
http://www.nationalreview.com/script/printpage.p?ref=/buckley/buckley.asp
「私達の国が直面する全ての問題の背後にある理由、それはアメリカなのです」ニューヨークタイムズ紙の記者が、イラクのスンニ派地区にある衣料品店の店員の苦情を引用している。「スンニ派とシーア派の間で起こっている事態の全てにおいて、トラブルメイカーはアメリカなんです。」
イラクにおけるアメリカの目標が失敗であることは、もはや疑いようもない。タイムズ紙は、アメリカン・エンタープライズ研究所の研究員、ラエル・マーク・ゲレット氏の言葉も引用している。アメリカのイラク介入を支持してきた同氏は、シーア派聖地サマラのモスク爆破と、それへの報復により起こる事態について言及している。彼は、イラク政府の防衛・内務省にスンニ派を取り込むという企図は、「爆破により完全に覆された」と結論づけている。
(以下略)
シーア派聖地で爆破事件が発生し、シーア派とスンニ派の対立が激化するイラクでは、外出禁止令が発令され、宗派間の攻撃により1日で200人以上の市民が犠牲になり、内乱の懸念も一層高まっている。これまでブッシュ政権を強力にバックアップしてきた保守派の大御所も、新保守派による外交政策の誤りに沈黙できなくなったのだろう。
コラムの結びで、バックリー氏はブッシュ政権に、敗北を認めるよう促している。ブッシュ家と同じく秘密結社スカル&ボーンズ会員で※、ブッシュ父同様CIA工作員として活躍した経歴を持つバックリー氏の主張からは、米国保守勢力各派間の亀裂が透けて見える。アメリカ合衆国でも内乱の懸念が高まりつつあるということだろうか。
※(息子で作家のクリストファーもボーンズメン)