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http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060226k0000m040133000c.html
海上自衛隊のデータ流出問題で、流出したデータの中に日本領海での対潜しょう戒用に独自開発されたとみられる海図ソフトが含まれていることが25日分かった。ソフトは指定した海域の海底地形をカラー画像で立体的に表示でき、作戦行動を練りやすいよう工夫されている。海自関係者によると、すべての艦艇や潜水艦、しょう戒機用に開発された基本的ソフトで、現在も使用されているという。戦術の精度が他国に知られる恐れもあり、防衛計画の変更も迫られそうだ。
この海図ソフトは、極めて詳細な海底地形を立体表示することで「作戦行動図」作成を容易にしようと、00年ごろに海自運用開発隊(現艦艇開発隊)の技官が開発した。02年9月までに計16回バージョンアップされた。
付属マニュアルなどによると、パソコン画面上で場所を指定すると、緯度、経度、水深データに加え、海底地形が鳥瞰(ちょうかん)図のように表示され、地形の断面図も見ることができる。また、島をクリックすると島名や周囲の長さ、面積などが瞬時に分かるほか、指定した範囲の陸地面積を計算したり、日の出、日の入り時刻、太陽の方位、高度などがすぐに表示されるなど多くの機能がある。
一方、GPS(全地球測位システム)と連動し、目標艦船などの航跡データを図上に取り込むことも可能だ。全世界の地図と海図も組み込まれており、日本領海に比べ精度は落ちるものの、同様の機能が使える。さらに、ソフトの「サンプルファイル」として、日本海での日米合同演習を想定したとみられる「空母機動部隊の陣形配備例」と題した作戦図なども入っている。
ある海自関係者は、ソフトの有用性と流出について「潜水艦で使う場合、他国軍のしょう戒にかかりにくい海底ポイントを選びながら潜航できる。しかし、流出により他国に戦術精度を分析され、日本への敵対行動を容易にする恐れもある」と懸念している。【サイバーテロ取材班】
軍事アナリスト、小川和久さんの話 訓練内容などの他の流出データと組み合わせると、海自の一般的な作戦能力がかなり分かってしまう。世界最高レベルに対潜能力を維持してきただけにダメージは計り知れない。緊張状態にある海域では戦術変更などが必要になるかもしれない。