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「しんぶん赤旗」2月21日6面から転載。
「戦場にかける橋」の舞台となったタイ中部のクウェー川(クワイ河)鉄橋を含む泰緬鉄道の建設事業に第二次大戦中携わった旧日本陸軍通訳、永瀬隆さん(八七)=岡山県倉敷市=が十七日現地を訪れ、人々が戦争の恐怖を忘れないよう、鉄道を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録すべきだと訴えました。
永瀬さんは現地で列車に乗り、「鉄道の建設で命を落としたすべての人たちのために何かする必要があると感じている」と語りました。
泰緬鉄遵は一九四二年から四三年にかけて建設され、この間、捕虜約一万五千人と強制労働に動員された十万人が死亡。大半はマラリアや赤痢、コレラで命を藩としました。
当時、カンチャナブリに駐屯していた永瀬さんは、自分は一介の通訳で捕虜虐待に手を染めたことはないと述懐。鉄道から学ぶべきことは多く、平和への記念碑として残すべきだと主張しました。
永瀬さんはタイ観光公社当局者に対し、世界遺産の申請を働き掛ける考え。ただ、高齢のため望みをかなえられないかもしれないとして、道半ばで倒れた場合は後継者に遺志を託す意向です。
永瀬さんは、この計画を元英兵捕虜で今は親交の深いエリック・ロマックスさんにも伝えています。年内に英国を訪れ、二人でこの構想をさらに詰めるといいます。