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http://www.chunambei.co.jp/top.html から転載。
●<コスタリカ/大統領選> 開票率88.4%、得票数が接戦で未だ当確者の見通し立たず――アリアス元大統領が40.6%、ソリス候補が40.2%=最高選挙裁判所
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<ここから「しんぶん赤旗」を引用>
大接戦になった大統領選の背景を「しんぶん赤旗」2月19日付はこう報じている。
大接戦だった コスタリカ大統領選
公共サービス悪化・汚職…
新自由主義に国民の不満
5日に投票された中米コスタリカ大統領選挙は、優勢とみられたアリアス元大統領を新人候補が激しく追い上げ、大接戦になりました。その背景には新自由主義の経済政策にたいする国民の不満の広がりが指摘されており、南米で強まっている新自由主義反対の潮流が中米に波及する兆候と注目されています。(小寺松男)
選挙は開票終盤に接戦のため再集計することが決まり、現在その作業が続いています。開票率88%の時点では、野党で国会第二党・国民解放党のアリアス元大統領が40・5%で、国会第三党・市民行動党のソリス元国家企画・経済担当相の40・2%をわずかにリードし
ていると発表されています。
パチェコ現大統領が属するキリスト教社会連合党の新人候補は、わずか4・4%と惨敗です。
トップを走るアリアス候補は、八○年代の中米紛争の平和解決に努カしたとしてノーベル平和賞を受賞し、現在大きな影響カをもつ政治家で、優位は動かないとみられていました。これを激しく追い上げて予想外の善戦をしている市民行動党のソリス候補のたたかいが注目されています。
■貿易協定に批判
アリアス、ソリス両候補の政策の大きな違いは、コスタリカがまだ批准していない中米自由貿易協定(CAFTA)への態度です。中米諸国では米国が主導する新自由主義政策にそって同協定の推進が主流となっています。選挙戦でアリアス氏はこれを推進する立場から批准を主張、これにたいしソリス氏は「批准すると農民に影響が及ぶ」として反対を表明していました。
ソリス氏の主張する懸念は次第に強まり、昨年十一月には、首都サンホセで六万人以上が参加した批准反対デモがありました。選挙での両候補の接戦は、CAFTAをめぐって世論が二分していることを示しています。
■マスコミも注目
南米のマスコミは両候補の違いを、「新自由主義」への対応という点から注目しています。エクアドルのNGO(非政府組織)が運営する「ラテンアメリカ情報エージェンシー」に掲載された記事は今月三日、選挙の争点について、「アリアス氏の最初の政権(一九八六−九〇年)とともに根付いた新自由主義モデルを強めるのか」どうかだと指摘しました。
新自由主義は、大企業の利測追求最優先し、規制緩和万能の立場をとる経済政策です。同記事はコスタリカのこの間の新自由主義に基づく政策について、「二十年の実験の後、公共機関やサービスの質を悪化」させ、「国は汚職と非効率な行政の海のなかで危機にひんしている」と紹介しています。
さらに「こうした危機の結果として、政治家に対する国民の不満は増大し、それはいっそう高い棄権率と過去の選挙で出現してきた第三勢カの強化に示されている」と、第三党のソリス候補に注目しています。
またソリス氏の経歴について、「国際通貨墓金(IMF)が押し付けた第二次構造調整計画にアリアス政権が署名したときに、国家企画・経済政策相を辞職した」と紹介。選挙にあたっては「自由貿易協定の再交渉を要求」「国内市場のための農業、工業生産の再活性化」を主張していると述べています。
また同記事は、一九八○年代に大統領をつとめたモンヘ氏が「アリアス氏が実施する新自由主義的政策には、人々による街頭での抗議がともなうだろう」と述べていることも紹介しています。