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(回答先: 猟銃事故の米副大統領を弁護( NHK ニュース )【アメリカでは副大統領には過失傷害罪がないらしいぞ!やはり怖い国だ。】 投稿者 gataro 日時 2006 年 2 月 17 日 19:51:26)
事件発生から2日後にホワイトハウスに戻ったチェイニー副大統領
□『早撃ちディック』チェイニー副大統領の大失敗 [暗いニュースリンク]
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2006/02/post_14a2.html
02/17/2006
『早撃ちディック』チェイニー副大統領の大失敗
先週土曜日(2006年2月11日)、テキサス州で狩猟パーティに参加していたチェイニー副大統領が、地元の有力弁護士で共和党支援者のハリー・ホイッティントン氏を、ウズラと見間違えて正面からショットガンで誤射するという事件が発生した。
事件の第一報がホワイトハウス側ではなく地元関係者側から地方新聞への報告という形をとっていたために、ワシントン周辺のエリートメディアは後追い報道で大騒ぎとなっている。
「最高のネタ」とばかりにテレビ番組では副大統領を揶揄するジョークが連発されたが、被害者の容態が当初思われていたよりも深刻であることが判明するとオフザケムードは一変。事件直後からのホワイトハウス側の対応や報道規制を巡り、副大統領に対する辞任の声はより大きくなりつつある。
ブッシュ以上のお酒好き?
今回の誤射事件で最悪だったのは、チェイニーが狩猟を始める前に飲酒をしていたという事実である。本人は「ビール一杯」と話しているが、過去に飲酒運転で2回の逮捕歴を持つ副大統領が「一杯飲んで」銃を構えるという行動はあまりにも軽率だった。(極右の武器産業団体『全米ライフル協会』の協会ルールですら、「銃を扱う際には飲酒してはいけません」と会員に教えている。)狩猟パーティを主催した牧場主キャサリン・アームストロング(職業はロビイスト)は、飲酒の事実の重大性に怯えたのか、インタビューの度に証言を二転三転させている。
過失事故であったにしても、誤射事件においては撃った本人が罪に問われる可能性は高い。事件直後の11日夜、誤射事件の捜査を担当する地元保安官は副大統領に状況説明を求めたが、シークレットサービスにより直接の聴取は拒否された。
シークレットサービス側の説明によれば、事件直後に地元保安官事務所に連絡し、事情聴取を翌朝8時に「予約」したという。つまり、加害者側の都合により、事件の捜査を13時間も遅らせることが可能になったわけである。「ビール1杯」から一晩経過した後の聴取では、銃を抱えていた時の副大統領がどの程度酔っていたかを正確に知ることはできなかった。
※(ディック・チェイニーは、1962年、1963年の2回、いずれも故郷のワイオミング州で、飲酒運転により逮捕されている)
ホワイトハウスの反論:撃たれる方が悪い!
記者からの質問攻めにそろそろ能力の限界が見えてきたマクレラン大統領報道官は、副大統領の責任について問われ、思わず口走った。「周りの人間に自分の居場所を知らせるという規則をウィティントン氏は守らなかったんです。だからまあ、遺憾ながら、こうした事件はよくあることです。」
ウォールストリートジャーナル誌の報道によれば、2005年度にテキサス州で発行された狩猟許可件数は100万件以上。その中で、人間に対する誤射事件は30件程度あり、誤射による死亡は2件発生しているという。
狩猟パーティの裏側で
今回の狩猟パーティを主催し、誤射事件の舞台となった『アームストロング牧場』の所有者、キャサリン・アームストロングはテキサス州の大物ロビイストの1人で、ベイカー・ボッツ(ベイカー元米国務長官の弁護士事務所)に雇われてホワイトハウス関係者へロビー活動を展開する人物。つまり、今回の狩猟パーティはブッシュ政権閣僚への接待活動の一環にすぎなかった。(キャサリン・アームストロングの担当企業はハリバートン社とロッキード・マーティン社で、両社ともにベイカーボッツのクライアント。)
キャサリン・アームストロングの母親アン・アームストロングは、ニクソン政権時代の大統領補佐官の1人で、ニクソンに辞任を促した人物といわれている。現大統領主席顧問カール・ローブが80年代に政治コンサルタントとして起業する際に資金を提供したのもアームストロング家であった。さらに、ディック・チェイニーがハリバートン社CEOに起用された時、アン・アームストロングは同社役員の1人であった。
テキサス南部に蠢く軍事産業の大立者達が、銃撃ゲームに夢中のあまり仲間を撃ってしまった・・・まるでアメリカ合衆国が推進する世界民主化ゲーム・軍事外交路線の行方を暗示するような暗い真相である。
チェイニー誤射事件:タイムライン
誤射事件の発生から公表までの経過について、ワシントンポスト紙とニューヨークタイムズ紙のタイムラインを元に以下にまとめてみた。(時間は全て東部時間)
2006年2月11日(土曜日)
午後:
チェイニー副大統領、ハリー・ホイッティントン、パメラ・ピッツア・ウィルフォード(スイス及びリヒテンシュタイン駐在米国大使)、キャサリン・アームストロング(テキサスの有力ロビイスト)、サラ・ストーリー・アームストロング・ヒクソン(キャサリンの妹)の5人が、テキサス南部の牧場にウズラ狩りに出かける。(牧場はキャサリン・アームストロング所有)シークレットサービスも同行していた。
午後6時半頃:
チェイニー副大統領、28口径のショットガンでハリー・ホイッティントン氏を誤って撃つ。副大統領のすぐ傍にはウィルフォード米大使、少し離れた場所に駐車した車にはアームストロング姉妹が居た。正面から上半身を撃たれたハリー・ホイッティントン氏は右頬と首、胸に散弾を受ける。散弾の種類は小鳥用のバードショット。シークレットサービスと救急医療隊員がウィティントン氏を診る。
午後7時20分:
救急車が被弾したホイッティントン氏を病院へ移送。向かった先はテキサス州キングスビル郡コーパス・クリスティ町にあるクリスタス・スポーン記念病院。
午後7時半:
アンドリュー・カード大統領主席補佐官がブッシュ大統領に「副大統領にトラブル発生」と連絡。シークレットサービスは地元保安官事務所に事故発生を連絡。翌朝8時に保安官が聴取に来る旨を約束。
午後8時頃:
カール・ローブ大統領顧問、狩猟パーティの開催責任者アームストロング夫人と相談、その後ブッシュ大統領に「副大統領が友人を誤って撃った」と伝える。
午後8時以降:
狩猟パーティ参加者はアームストロングの牧場に戻り、全員で夕食。保安官が聴取のために牧場にやってきたが、シークレットサービスは翌朝8時の聴取協力を伝えて保安官の聴取を断る。保安官はシークレットサービスとの連絡について知らなかった。
2月12日(日曜日)
午前5時:
マクレラン大統領報道官、事件の内容について知る。報道官曰く「事故発生については前日夜に知った」
午前10時:
狩猟パーティ主催者で牧場主のキャサリン・アームストロングが地元新聞コーパス・クリスティ・コーラー・タイムズ(the Corpus Christi Caller-Times)紙のパウエル記者に事件について教える。パウエル記者はキャサリン・アームストロングの知り合い。
午後1時半:
コープス・クリスティ・コーラー・タイムズ紙が副大統領オフィスに事件内容について確認、記事をウェブサイトで公開。
午後2時過ぎ:
テレビ・新聞社各局が事件報道を開始。