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西伸商事の家宅捜査に入る山口、島根両県警の捜査員たち=17日午後1時19分、東京都荒川区西日暮里4丁目で
朝日新聞からhttp://www.asahi.com/national/update/0217/TKY200602170282.htmlより引用
細菌兵器製造に転用可能、北朝鮮への不正輸出容疑で捜索
2006年02月17日19時26分
細菌兵器の製造にも転用可能な凍結乾燥機を北朝鮮に不正輸出していた疑いが強まったとして、山口、島根両県警は17日、外国為替法違反(無許可輸出)の疑いで、東京都文京区にある貿易会社「明昌洋行」と荒川区の同「西伸商事」の本社や倉庫など十数カ所を家宅捜索した。
調べによると、2社は02年秋、横浜港から台湾経由で凍結乾燥機1台を正規の手続きをせずに輸出した疑い。北朝鮮企業から依頼を受けた明昌洋行が国内の精密機械会社から凍結乾燥機を購入し、西伸商事が台湾の企業へ輸出していたという。
凍結乾燥機は、凍結した状態のまま水分を昇華させることによって無菌で除去することができる。液体から蒸発させるよりも物質の成分変化を抑えられるほか、水を加えれば簡単に復元できる。そのため、抗生物質やワクチンなどの医薬品、細菌や酵母などの微生物、食品を保存する際などに利用されている。
今回の不正輸出を依頼したのは北朝鮮の軍需産業系の企業とみられ、凍結乾燥機を細菌類の保存などに活用していた可能性が高いという。
山口県警は昨年3月、北朝鮮に輸出する目的で中古自転車を盗んだとして、同県下関市内のリサイクル店の経営者らを窃盗容疑で逮捕した。この捜査の過程で押収した書類などから今回の不正輸出が発覚したという。
民間の信用調査会社によると、明昌洋行は90年設立で、04年9月期の売上高は約1億1000万円。主に北朝鮮へ建材や車両の輸出事業を展開している。関係者によると、同社をめぐっては、98年ごろ、ミサイル部品への転用が可能なステンレス鋼を北朝鮮に輸出した疑惑が浮上した。しかし、輸出規制の対象品ではなかったため、処分はされなかったという。
西伸商事は93年10月設立で、05年8月期の売上高は約4億円。北朝鮮やロシアからカニなどの水産物を輸入し、国内で販売している。