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「エルサレムの平和のために祈れ」 詩 122
本紙の発行は、原則として毎週火曜と金曜です。
=====【今号のポイント】================================
★(15日)シャロン首相の息子オムリに実刑判決
★(16日)玩具のライフルを持った少年を射殺
★(17日)ハマス政権の誕生で自治区は「敵国」
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2006年2月15日（水）
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＊ガザに隣接するエレズ工業地帯に８発のカッサムロケット砲が着弾。
ビール工場などが被害を受けたが、負傷者などは無かった。(P)
＊シャロン首相の息子オムリ側の選挙資金不正に９ヶ月の実刑判決。た
だし父親の病状を考慮に入れ、６ヶ月の執行延期がつけられた。オム
リ氏側は控訴する構え。(P,H,7)
＊労働党が「テロと戦い、貧困に勝つ」というスローガンで選挙キャン
ペーンを開始。社会問題から治安に重点をシフトした。(H,P)
＊ハマスのマシャールが「イスラエルを認めるよりは飢え死にする」と
語り、西欧諸国の圧力には屈しない決意を表明。(P)
＊米国の世論調査でイスラエルの支持率が急上昇。ハマスの政権獲得で
パレスチナの支持率は大幅に低下した。ハマスがイスラエルを公認し
ても資金援助をすべきではないとの見解が過半数を占めた。(P,7)
＊シャスのイシャイ党首が「入植者の大多数は領土的譲歩の必要性を理
解している」と発言。宗教政党のシャスは、ＮＲＰやＮＵなど宗教右
派とは違い、政治的には中道に近い。(P)
＊ガザを退去した元入植者の３割は家が無いと入植者団体が発表。しか
し政府の発表とは大きく食い違っており、真相はわからない。(P)
＊入植者組合の世俗派指導者が辞任。入植拠点の武力闘争に力を集中す
る宗教右派の指導体制に愛想をつかしたものと見られている。(P)
＊カイザリヤ開発公社が考古学省に圧力をかけ、市の開発推進に支障が
無いように報告内容を操作していると関係者が告発。しかし公社も考
古学省も疑惑を否定している。(P)
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2006年2月16日（木）
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＊ジェニン近郊で玩具のライフル銃を持った１９歳の少年を国防軍が射
殺。地元住民によれば、少年は精神異常だったという。(H,P)
＊マズズ検事総長が、シャロン首相の汚職疑惑に対する捜査を継続する
と発表。関係者や金の流れを明らかにするため。(P,H)
＊自治政府への援助は、多少減額しても続けるべきだとワイスグラス官
房長官。「ダイエットは良いが、死ぬのは困る」と語った。(H)
＊選挙予想でカディマの支持率は不変。労働党とリクードは、激烈なカ
ディマ批判キャンペーンにもかかわらず、支持率を下げた。現時点で
の予想議席数はそれぞれ４０、１９、１３となっている。(H)
＊左翼政党のメレツが、１００人以上の重要メンバーが労働党に移籍し
たとの報道を否定。実際に移籍したのは１０人ほどだと発表した。(P)
＊米上院の外交委員会で、共和党と民主党の双方から中東民主化戦略は
誤りだとの意見。税金を投じて反米勢力を助ける形になっているため。
政府は「民主主義が根付くには時間がかかる」と釈明。(H)
＊ヨルダンがハマスの指導者マシャールらを招待。同国は１９９９年に
ハマスを国内から追放していた。(H)
＊国防軍が選挙に当選したハマスの議員１人を釈放したことが判明。た
だし、基本方針の変更ではないと軍は説明した。(P)
＊イスラエルの漫画家が「ユーモアで戦うのがユダヤの伝統」と、反ユ
ダヤ主義を風刺する風刺画の公募を開始。アラブ世界で広く信じられ
ているユダヤ人陰謀論などを笑いものにすることを目指す。(H)
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2006年2月17日（金）
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＊ハマス政権の誕生に伴い、政府は日曜から自治区を敵国に指定する構
え。イスラエルとの境界は国境となり、労働者や商品の移動が制限さ
れるため、パレスチナ経済は深刻な影響を受ける。(P,H,7)
＊ハマスのマシャールがトルコを訪問。イスラエルの抗議に対し、トル
コの外相はハマスにイスラエル公認の要求を伝えると語った。(P,H)
＊アラブ共同リストの指導者ティビが「政府はイスラム支配であるべき」
と演説。リクードは、パレスチナの武力闘争を支持する団体の立候補
は認めるべきでないと選挙管理委員会に訴えた。(H,7)
＊米下院がハマス政権への財政支援への反対を、ほぼ全会一致で決議。
今後、拘束力のある法律制定を目指す動きも出ている。(P)
＊土曜に新議員による初のパレスチナ議会。ハマス指導者のハニエが首
相に指名され、ハマス単独政権を構成すると見られている。(P,H)
＊神殿の丘で国防軍兵士を刺そうとした２７歳のパレスチナ人女性が逮
捕された。女性はベツレヘムの暴動で国防軍に夫を殺されたため、そ
の復讐を目指していた。(P)
＊エルアル航空がミサイル防衛システムを全機に搭載。ゲリラが小型ミ
サイルで旅客機を撃墜する可能性が高まっているため。(H)
＊ダライラマがイスラエルを訪問中。ハマスに対して「現実的になって、
イスラエルと対話せよ」と呼びかけた。しかし、イスラエルとパレス
チナの指導者はダライラマと会談する予定は無い。(H)
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［情報源略号表］
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretzdaily.com/
7=アルツ７ http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
［転載・引用・再配布について］
教会活動等の非営利目的ならばＯＫです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
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発行：「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集：石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp
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