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□これは宗教的なシンボルをめぐるスキャンダルではない/バスラ・ネット [イラク情勢ニュース]
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URUKNEWSイラク情勢ニュース (転送・紹介歓迎)
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2006/02/14(火)
[飛耳長目録 today'snewslist]
☆これは宗教的なシンボルをめぐるスキャンダルではない
★ビデオ紹介: レジスタンスの狙撃の名手
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☆★宗教的なシンボルをめぐるスキャンダルではない
It’snotjustascandalaboutreligioussymbols...
アルバスラ・ネット 2006年2月11日
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http://www.albasrah.net/en_articles_2006/0206/3losh_110206.htm
アルバスラのサイトは、神が平穏と祝福を授けた預言者に対するデンマーク
の過度の冒涜(ぼうとく)を論じたこの重要な記事を掲載する。その理由は、
尊崇する預言者に対して西側のグループがやっていることについて、これまで
私たちが知っているかぎりでは、これまで発表されたなかで最も良く、最も正
確な分析を提供しているからである。
アルバスラ Al-BasrahWebsite
◆これは宗教的なシンボルをめぐるスキャンダルではない
イブラヒム・アローシュ (ムハンマド・アブ・ナスル英訳)
おそらく、預言者の像を侮蔑的に描いたものを欧州メディアが掲載したこと
に反対する最悪の方法は、すべてを宗教的なシンボルを侮辱する事件であるか
のように見せかけることである。
一部の人々は、この事件をイスラムへの攻撃だととらえて、イスラムを擁護
するなら宗教的な次元でのみ考えるべきだ、と、信じているようにみえる。し
かし、このようにだけ問題を提起することは、実際の中心問題を見落とすこと
になる。このたびのイスラムへの攻撃は、外部の覇権主義者と私たちの間で続
いている俗世の戦いという枠組みを離れては理解することはできない。その戦
いとは、すなわち、征服と分裂および暴力の構造に対する国民としての、また
世界中の抑圧された者としての戦いである。私たちの戦いは、まず第一に、す
べての占領形態に対する国民としての戦いであり、次いで、西側世界の毛穴か
らにじみ出る人種差別との戦いである。
もしも俗世のことである占領という問題を脇に置くなら、あるいは、もしも
私たちアラブ民族の戦いを脇に置くならば、ワシントン(米国政府)とロンド
ン(英国政府)にとってはデンマークの風刺マンガ非難に加わるのは−−彼ら
がそうしたように−−容易になり、政治的な得点を幾分かは簡単に獲得するこ
とになる。そのあとで彼らは、一方では世界とアラブの運命を左右しつづけな
がら、他方で侮蔑的な風刺マンガを非難したように私たちを嘲笑することがで
きるのだ。
いや。私たちはこの問題を西洋社会における宗教的シンボルの扱い方(けし
て神聖に扱われなかった)をめぐる衝突にしてしまってはならない。ずっと以
前、ハリウッドは『キリストの最後の誘惑』という放縦な場面を描いた映画を
作ったことがある。
もし問題が宗教的な背景のない、因果関係も歴史的背景もない孤立した問題
として宗教的な問題だけに切り縮められるならば、もし誰が国を支配している
のか? 誰が政治的な決定をおこなっているのか? といった政治的、社会的
な戦いについて何の問題も提起されないならば、どうなるだろう。もし問題が
他のあらゆることから孤立して宗教的なシンボルの扱い方の問題に切り縮めら
れるならば、その時には、米軍基地やイスラム諸国において主人役として振舞
っている者にとっては、彼らがまるでデンマークの侮辱事件と戦うハリド・イ
ブン・アル・ワリドかサラディンのようなイスラムの名誉の守護者であるかの
ように振舞うことも容易になるだろう。
基準は単純だ: 次のような確固とした立場で知られる政党あるいは個人の
場合は、デンマークで掲載された侮蔑的風刺マンガへの姿勢は、預言者を擁護
することがイスラムのための本物の戦いの論理的延長となる。その立場とは、
アメリカのイラクおよびアフガニスタン占領に反対し、イスラエルのパレスチ
ナ占領に反対し、アラブの地にあるアメリカの軍事基地に反対し、グアンタナ
モ収容所とアブグレイブ監獄、アルアクサ・モスク、そしてイスラムの大地と
文化と宗教が犯されたその他何十もの場所において、イスラムとイスラム教徒
に対してなされたスキャンダラスな犯罪に反対する立場である。
このような場合には、イスラムの擁護はここかしこで、この世界で、そして
アメリカとイスラエルという敵およびその手先との戦いにおいて、愛国的かつ
民族的な立場に根ざすものとなるだろう。
しかし、もしそのような政治的な立場、下劣な行為と人種差別を伴う外国の
覇権主義に反対する態度が採用されないなら、その時にはイスラムの擁護とい
ってもその根本は失われることになる。それは宗教的かつ聖なるもののシンボ
ルへの辱(はずかし)めをめぐっても、神聖なるものに何の価値も認めない言
論の自由という西洋流の概念に対して、エキゾチックで東洋的な観念のような
ものを擁護するだけの表面的なポーズとなる。
敵であるシオニストおよびアメリカ帝国主義との関係を正常化し促進する者
たち、政治・文化・通商・軍事・安全保障の各方面において彼らと協力関係を
樹立してきた者たちが、デンマークのボイコットを呼びかけることでその全部
を洗い流すことができるとは思われない!!!!
掲載後5ヶ月がすぎたあとに浮上した風刺マンガ事件が、アラブの諸政権や
アメリカ、イギリスが政治的な威信をかける(そのうえで信頼を傷つけること
なく立ち去ることのできる)ほどのカギになるというのは論理的ではない。ア
メリカ製品とイスラエル製品ボイコットの呼びかけには不満をこぼす人々が、
突然、デンマークをボイコットする宣言のまわりに押し寄せ、ハリウッドが数
個の風刺マンガどころか長編映画においてアラブとイスラム教徒を中傷し歪曲
するための工場であったことを知る時、それは実におかしなことだ。
私たちがこうむっている犯罪と暴力に見合ったボイコットを呼びかけるとし
たら、それはまずシオニストの政体(イスラエルのこと)とアメリカをイギリ
スと一緒にボイコットしなければならないだろう。なぜなら、彼らは何十年に
もわたって私たちに対する犯罪を犯しており、犯罪件数といったらまるで数え
切れないのだから。
デンマークがその軍隊をイラク侵略に参加させ、そしてデンマーク軍は今で
もイラクの国土に居座っていることを明らかにしておこう。デンマーク議会は
2006年まで駐留を延長したばかりでもある。デンマークの捜査官はイラク
の収容所で拷問に加わってもいた。あの風刺マンガが、なによりも植民地化さ
れた者への植民地主義者による侮蔑の表現であることは明白だ。ラマディやフ
ァルージャのモスクあるいはアル・アクサ・モスクで起こったことに対しては
沈黙していた者が、今になってイスラムの熱心な擁護者のようなフリをするの
も、一部の西洋人を奇妙に感じさせるだろう。
私たちの預言者ムハンマドはこのことを受け入れるだろうか?
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