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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060213-00000053-mai-soci
核兵器開発に関する技術や物資をひそかに売買する「核の闇市場」。この市場を通じてリビアに流れた日本製精密機械の不正輸出事件に13日、捜査のメスが入った。警視庁公安部に家宅捜索された精密測定器メーカー「ミツトヨ」(本社・川崎市)が、取引していたマレーシアの精密機器製造会社は、リビアの核開発関連部品を製造したとして、国際的にも注目されていた。公安部は、ミツトヨの捜査を通じ、闇市場の実態解明も図る。
国際原子力機関(IAEA)が03年12月〜04年3月、リビアで行った査察では、いずれもミツトヨ製の▽三次元測定器▽円筒の丸みのゆがみを測定する「真円度測定器」▽多様な形状を測る「形状測定器」――の3台が見つかった。
装置に張り付けられたプレートのメーカー名や製造番号などから、ミツトヨのマレーシアの現地法人が、同国の精密機器製造会社「スコミ・プレシジョン・エンジニアリング社」(SCOPE)に納入していたものと判明した。
S社の親会社には、パキスタンの核科学者・カーン博士の右腕とされるスリランカ人が役員に名前を連ねていた。この役員は01年2月ごろ、S社にウラン濃縮に不可欠な遠心分離器に使えるアルミ管を生産させていた。アルミ管の設計図や仕様書を持ち込み、原料の調達先まで細部にわたり指示していたという。
このアルミ管が03年10月、役員が経営者となっているアラブ首長国連邦(UAE)のペーパーカンパニー経由でリビアに輸送される途中、イタリア・ドイツ両当局がイタリア沖で臨検して押収。「核の闇市場」の存在が明るみに出た。
リビアはその直後の同年12月、核兵器を含む大量破壊兵器開発の全面放棄とIAEAの即時査察受け入れを表明した。
ミツトヨによると、リビアで見つかった三次元測定器は、97〜01年に生産したタイプ。01年ごろにマレーシアのS社に納入したという。ミツトヨは「販売は現地で行われ、本社へは四半期ごと事後報告される。現地法人には日本の外為法の順守と顧客調査の徹底を指導していたが、リビアへ流れるとは想像もしていなかった」と釈明している。
今年に入ってヤマハ発動機(静岡県磐田市)製の無人ヘリコプターが、無許可で中国企業に販売されたことも明るみに出たばかり。ミツトヨ副会長は業界団体「日本精密測定機器工業会」の会長。ヤマハ発動機も業界団体「日本産業用無人航空機協会」の副会長社を務めていた。公安部幹部は「いい製品であればあるほど規制は厳しい。関係法令を熟知する立場にある会社がそれを知らなかったではすまされない」と批判している。
ミツトヨ本社総務部は「現在、家宅捜索中のため、警察当局に全面的に協力をしておりコメントは差し控えさせて頂きます」と話した。【石原聖】
◇ミツトヨ本社営業本部など捜索
川崎市高津区のミツトヨ本社には午前9時半ごろ、警視庁の捜査員を乗せたバスとトラックが到着。営業本部と海外営業本部が入る建物に入った。バスなどが敷地に入った後、同社の門が閉められた。
(毎日新聞) - 2月13日15時13分更新
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関連リンク
核関連測定機を不正輸出、リビア転売も?警視庁捜索へ(読売新聞)
http://www.asyura2.com/0601/war78/msg/343.html
投稿者 ウソ捏造工場 日時 2006 年 2 月 12 日 10:14:31