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<南京虐殺>捕虜収容所はなかった(浅井久仁臣 グラフィティ)【10万超える捕虜を監視・管理できず、結局、処分する】
http://www.asyura2.com/0601/war78/msg/355.html
投稿者 gataro 日時 2006 年 2 月 12 日 16:10:05: KbIx4LOvH6Ccw
 

2006-02-11 01:20:39
http://blog.goo.ne.jp/asaikuniomi_graffiti/e/39d681a12b3a7c8ce72ef57ac95dcec5 から転載。


 中谷孝さんにお会いしてきた。中谷さんは、かつて陸軍特務機関員として日中戦争に参加された経験をお持ちの方だ。敗戦後、復員されてからは、80代前半まで仕事に趣味にと忙しい毎日を過ごされ、自分の戦争体験を公的な場で発表することはなかったそうだ。それがある日、ひと回り年下の妹さんから「戦後60周年、今私たちが戦争を語らねば」と迫られてその体験を手記にまとめられたという。

 手記を読ませていただき、ぜひ一度お会いさせていただきたくなった。というだけでなく、中谷さんと共に「昔の戦争・今の戦争」と題した講演会をして、「戦争を知らない世代」に戦争を語り継ごうと思い立った。

 中谷さんは大正9年生まれで現在84歳。私の父と同じ年に生まれている。父は若くして他界しているから中谷さんと比べようもないが、中谷さんがあまりに矍鑠(かくしゃく)とされているのに驚いた。年齢から言って足腰の弱ったお年寄りを想像していたが、目の前に現れたのは背筋がピンと伸びた素敵な老紳士だったのだ。

 特務機関員と聞くと、映画「OO7」のようなスパイを想像してしまいがちだが、中谷さんは現地の情報収集と通訳が主な任務であったとのことだ。通訳の仕事の重要なものに、捕虜の尋問があった。また、住民と戦闘員との識別によくかり出されたらしい。中国人の場合、しゃべる言葉で「お里が知れる」から住民の中に紛れ込んだ戦闘員を見つけるのには中谷さんのように中国語の達者な人は貴重であったのだろう。

 南方で生死の境をさまよった元日本兵に比べれば、恵まれた戦地体験であったかもしれない。だが、口をついて出る事実の一つひとつが私には貴重に思えた。

 「陸軍には捕虜収容所が事実上存在しませんでした。一部の例外はありましたが陸軍で捕虜収容所を持っていたのは日露戦争まででしょう。乃木将軍が武士道を尊重する人でしたからね」
 「つまりは、捕まえた現地人は敵と分かれば全て処刑していたのですよ。私もそこに立ち会いましたから間違いはありません。その殺し方も、新兵の“度胸試し”として行なわれる斬首もありました」
 「南京虐殺はなかったなんてバカなことを言う人がいますが、10万人を超える捕虜を抱えて陸軍はどうしたか、考えれば分かることです。1万人の捕虜を100数十人の兵隊で監視することは不可能ですし、またそれだけの人数の食料をどうやって確保するかといったことも深刻な問題で、結局は処分するしかなかったはずです」

 捕虜を殺すことは、国際法に違反することである。しかし、余裕を失っていた日本軍は日常的に殺していたようだ。その斬首場面などの描写を聞いていて、背筋が寒くなったが、中谷さんは「戦争になりゃあ、そんなことは普通ですよ」とさらりとひと言。

 予定していた2時間はあっという間に過ぎてしまった。もっと聞きたい話は山ほどあったが、今日のところはあきらめることにした。後日、中谷さんと、神直子と、それに私の3人が都内で講演会をやる予定なのでそれまでのお楽しみということだ。講演会の詳細は追って皆さんにお伝えする予定にしている。その時はぜひ皆さんも足を運んでいただきたい。

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