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ベネズエラのチャベス大統領の米国に対する大胆不敵な挑戦。
米帝国は生きるのか、死ぬのか。
米世界帝国は張り子のトラか、本物のトラか。
更新 平成18年02月11日23時32分
平成十八年(二〇〇六年)二月十一日(土)
(第一千五百八十二回)
○マイケル・C・ルパートのニューズレター、二〇〇六年二月七日。
○「危機−過去四年間で、私がもっとも深刻な衝撃を受けたこと」
○この短い記事の内容を以下に要約する。
(1)ベネズエラのチャベス大統領は、米国に対する宣戦布告の直前まで
行った。
(2)チャベス大統領は、米国に対する石油供給を停止する、と脅迫した。
(3)チャベス政権は、イラクの反米反乱軍を援助して居ると公言した。
(4)もし米国がイランに対する戦争を開始するならば、米国は二つの戦域
での戦争をすることに成ろう。
(5)そして米国の経済は、一週間と持たないであろう。
(6)と言う。
(7)チャベスベネズエラ大統領のこの発言は何を意味するのか。
(8)石油は今や、究極の大量破壊兵器と成った。
(9)我々は、巨大な「チキンゲーム」の展開を目撃しつつある。
(10)我々は、帝国(アメリカのこと)が生きるか死ぬか、或いは
むしろ、それ(アメリカ)が帝国であるのかないのか。
そのことを、近い将来知るであろう。
○つまり、ベネズエラの反米的チャベス政権は、米国に対して、
中東と、南米と、
○二つの戦域での戦争を強要せんとする、と言う。
○米国は、石油消費量のかなりの部分を輸入しなければならないが、
○今のところ、米国にもっとも近い産油国、ベネズエラからの輸入が重要な
役割を果たして居る。
○そのベネズエラの政権が、
米国がイランに対して戦争を開始するなら、ベネズエラは、米国に対する
石油供給を停止する、と公言したわけである。
○ベネズエラのチャベス大統領は、米国に対する戦いを、全世界的、全地球的
規模で統合する戦略を立てて、それを実行して居る。
○中南米、ラテンアメリカ、イベロアメリカ全域での反米戦線の結集は
もちろんのこと、
○中南米に限られず、
○イスラム世界とも反米帝国主義で、共に戦うと。
○マイケル・ルパートが前出の記事で言わんとするところは、
○米国が、
○ベネズエラに対して戦争を開始し、
○そしてチャベス反米政権を米軍の武力で打倒し、
○ベネズエラに親米政権を迅速に樹立し、
○ベネズエラから米国の石油供給をすみやかに回復出来るのか、
○と言うことであろう。
○チャベスは、世界帝国を自称する米国に対して、公然、挑戦した。
○米国が本物の世界帝国なのか、それともその自称世界帝国は、
張り子のトラなのか。
○ベネズエラは米国からきわめて近い。
○米国は、空襲によってベネズエラを破壊することは出来るであろう。
○しかし、陸軍はどうするのか。
○ベネズエラの現政権を一掃して、
親米傀儡政権を捏っち上げるためには、
○少なくとも三十万から五十万人の米地上軍を、ベネズエラに派兵しなければ
ならないだろう。
○今の米国にそんな力はない。
○M・C・ルパートは更に、この記事の中で、地球温暖化の問題を取り上げて
居るがここでは省略する。
(了)