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□フルシチョフ秘密報告から50年=衝撃のソ連党大会の模様 [AFP=時事]
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1704470/detail?rd
フルシチョフ秘密報告から50年=衝撃のソ連党大会の模様
【モスクワ10日】1956年2月25日のソ連共産党第20回党大会でフルシチョフ第一書記が行ったスターリン批判の秘密報告から50年。この報告をきっかけに始まったソ連の政治的「雪解け」に関する展示会が10日、ロシア・モスクワの赤の広場に近い歴史博物館で開幕した。衝撃的な秘密報告が行われた時の模様はどのようなものだったのだろうか。(写真はソ連最高会議幹部会の会合でエチオピア皇帝ハイレセラシエ1世=右端=と会うフルシチョフ氏=左から2人目=)
この日、党大会出席者は会場内に速記者がいないことに気付いた。メモを取ることも禁じられた。フルシチョフ氏が2時間にわたって報告を読み上げ、出席者は愕然とし沈黙しながら聞き入った。
「あの衝撃は体を麻痺させるものだった」。歴史的なこの党大会の参加者で、後にゴルバチョフ政権のペレストロイカ(再編)のイデオロギーを構築したアレクサンドル・ヤコブレフ氏(昨年死去)は生前、当時の様子をこう語っていた。
党のエリートたちはこの日、1935―40年に200万人の同胞が強制収容所に入れられ、このうち70万人が「人民の敵」として銃殺されたことを、かつて親しみを込めて「人民の父」と呼ばれたスターリン自身が虐待行為を命じていたことを知った。
フルシチョフ氏の報告が終わっても、拍手も討論も行われなかった―。
この報告をきっかけにソ連国内では政治的言論の取り締まり緩和など「雪解け」時代が始まったが、それにもかかわらず、党批判などをした党員らは追放されたり投獄されたりしたという。自らも収容所体験を持つ政治問題専門家のマルク・ゴールドマン氏は、フルシチョフ氏は党大会後、5万人の政治犯を収容所に送ったと述べ、結局、「雪解けはなかったのだ」と語っている。〔AFP=時事〕
2006年02月11日18時19分