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「エルサレムの平和のために祈れ」 詩 122
本紙の発行は、原則として毎週火曜と金曜です。
=====【今号のポイント】================================
★( 8日)首相代行が一方的分離の概要を説明
★( 9日)リブニ外相が米国でライス長官と会談
★(10日)ハマスがイスラエルからの分離を提唱
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2006年2月8日(水)
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*国防軍が昨日、ガザでアルアクサ殉教団のメンバー2人を殺害。この
3日間で国防軍は9人のテロリストを殺害した。国連のアナン事務総
長は、イスラエルの攻撃に懸念を表明した。(H,P,7)
*オルマート首相代行がインタビューに答え、西岸地区のパレスチナ人
をイスラエルから分離する計画を説明。マーレーアドミームやアリエ
ルなどを除く小規模な入植地を撤去する考えを示した。(H,P,7)
*モファズ国防相が「パレスチナとの交渉の有無に関わらず、イスラエ
ルは2年以内に境界線を確定する」との考えを表明。(H)
*ハマス幹部が自治政府の組閣についてエジプト政府と協議中。(H)
*国防軍が護送中のパレスチナ人の子供に入植者が投石。犯人らを追い
かけた兵士に入植者は「ナチ」などの罵声を浴びせた。(P)
*英国でテロを煽った過激なイスラム指導者に7年の実刑判決。支援者
たちは政治的な判決だと反発を強めている。(H)
*スデロット市などに昨日、カッサムロケット砲による数発の砲撃。ビ
ルなどに被害が出たが、負傷者は出ていない。(H)
*キリヤテ・ガトの高速道路工事現場で6000年前の墓地が発見され
た。副葬品や画なども出土しており、当時の事情を知る貴重な情報が
得られると期待されている。(H)
*エルサレムとテルアビブを28分で結ぶ高速鉄道の開業は予定より2
年遅れて2010年に。現在の鉄道は1時間半ほどかかる。(P)
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2006年2月9日(木)
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*ヘブロンで国防軍の行動を監視している非武装監視団(TIPH)の
事務所を、風刺画事件で怒ったパレスチナ人群衆が襲撃。自治警察は
略奪を止められず、国防軍が群集を排除した。(H,P,7)
*宗教右派政党のNUとNRPが選挙のために共同リストを作ることで
合意。難交渉の末、名簿提出期限の直前に合意が成立した。(P,7)
*国会が違法入植拠点アモナの撤去作戦に関する調査委を設置すること
が決定。警察の暴力を非難する右派の意見が通った。(H,P,7)
*リブニ外相が米国でライス国務長官と会談。ハマスがイスラエルの存
在を認めない限り国際社会が新政権に支援を与えるべきではないとの
点で合意した。(H,P,I)
*国防軍が、パレスチナ人の死亡事件の調査を迅速化することを決定。
従来は、調査に時間がかかり曖昧な結論になる例が多かった。(H)
*エチオピア系ユダヤ人の移民150人がベングリオン空港に到着。エ
チオピアからの移民は、様々な原因で停滞している。(P,7)
*エチオピアの戦乱を逃れてイスラエルに避難していた72人に対して、
テルアビブ地裁が難民の資格を認めず。しかし、国外退去まで30日
の猶予を与えたため、72人はカナダへの亡命を目指す。(H,P)
*ギリシャ・カトリック教会が、ガリラヤの大司教にイスラエル市民権
を持つチャコール師を選任。この教会は、儀式的にはギリシャ正教の
流れをくむが、教義はカトリック。(H,P)
*フランス在住の写真家、吉田公子の作品展がテルアビブで開催。(H)
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2006年2月10日(金)
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*ロシアのプーチン大統領が「ハマスをテロ組織と考えたことは無い」
として、指導者をロシアに招く考えを表明。米国は直接的な批判を避
け、ロシア政府に釈明を求めた。(H,P)
*自治政府が横領で逮捕された25人の職員の銀行口座を凍結。10億
ドルを着服した副大臣など6人の容疑者は国外逃亡している。(H)
*NATOの事務局長が「イスラエルの加盟は議題ではない」と語った。
イスラエルは安全保障のためNATO加盟を希望している。(H)
*昨日朝、ガザのエレズ検問所でテロ攻撃。銃撃戦でパレスチナ人1人
が死亡した。アルアクサ殉教団などが犯行声明を出した。国防軍は直
ちに検問所を閉鎖する措置を取った。(I,7)
*米国の大学教授会が、ホロコースト否定論など反ユダヤ的内容の議論
を行うためイタリアで会議の開催を予定。しかし、ADLなどユダヤ
人団体の要請を受け、開催を無期延期した。(H,P)
*シリアのハマス本部の指導者マシャールが、パレスチナ経済をイスラ
エル経済から切り離す方針を表明。現在、パレスチナ経済はほぼ完全
にイスラエルに依存しており、切り離せば困窮する。(P,H)
*ガザの温室を管理するために雇われたファタハ傘下の武装組織が温室
を破壊・略奪したことが判明。ハイテクの設備を備えた温室は、国際
援助で入植者から買い取られパレスチナに贈られたもの。(H)
*武装勢力がガザで白昼、エジプトの外交官を誘拐。自治政府とハマス
は犯行を非難する声明を出した。友好国であるエジプトの外交官が誘
拐されたことは、無政府状態の拡大を示すものと見られている。(P)
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[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretzdaily.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
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各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
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発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp
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